誕生日 ページ9
嬉しかった……。でも、明日は、いつものメッセージカードが来ない気がした。
私は、溢れる涙を止めて、マフィアの事務所へと向かった。
〜マフィア事務所〜
私は、『今日は帰ります』と書いた紙を首領の秘書に渡し、自分の部屋へと向かった。
すると部屋から話し声が聞こえた。
なにかあった時用に、中也と紅葉さんには合鍵を渡してあるから、多分その二人がパーティーの準備でもしているのだろう。と思い、私は引き返そうとした。
すると……
「中也、太宰のことをどうするのかえ?Aも明日で19歳じゃ。もうあの事件から5年が経つ。そろそろ話してもいいのではないか?」
「太宰から、言っていいという許可が来るまで、まだ話せません。」
私は、部屋のドアを開けた。
「どういう事……?」
「A……聞いておったのか。」
「……まだ話せねぇ。」
「私は、真実が知りたいの!なぜお兄ちゃんが助けに来なかったのか。なぜ私を忘れている“フリ”をするのか!」
「フリ?どういう事だ!?ってか、真実って……。」
「お兄ちゃんにさっき会った。私の事を忘れている“フリ”をしていた。多分誰かからの命令。ねぇ、紅葉さんも知っているんでしょう?中也、教えて。」
「……中也、話すのじゃ。それが太宰にとってもAにとっても一番良い。」
「でも話していいと許可が……」
「お兄ちゃんは許可している!」
私はそう言って、ある1枚の紙を見せた。
「なんだこれは……?」
「お兄ちゃんに会って、逃げられたから私は腕を掴んだ。でも、最終的に振り払われた。その時、周りからは見えないように手の中にこの紙をいれてくれた。」
内容は……
「Aが一人でも、私はずっと味方だ。真実は全て中也が知っている。」
と。
「ならばその話は明日にしないかい?」
「「首領!?」」
私の後ろから、首領とエリスちゃんが来た。
「私も真実を知りたい。明日はAちゃんの誕生日だ。その時に、私と、君達で話さないかい?」
「……わかりました。」
とりあえず、落ち着いた私達。
中也と紅葉さんは引き続き準備をしてくれている。
「なぜ首領が?」
「だって君、私の許可証無く帰ったでしょ?許可証無いと、警備員にザボりと見られちゃうよ。だから、早退許可証を届けに来たのだよ。エリスちゃんとの散歩ついでに。」
なるほど……。
ていうか、背後に現れた首領、マジ怖かった……。
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Rin(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもよかったです (2022年7月16日 0時) (レス) @page27 id: 4ae69cd508 (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - きえさん» ありがとうございます!トリップ小説にもコメントくれ?本当にありがとうございます! (2016年9月4日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
きえ(プロフ) - めっちゃよかったです!! (2016年9月4日 14時) (レス) id: 3aafe91e2f (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - 文豪ストレイドッグスさん» ありがとうございます!完結しちゃいました(笑)新作をもう見てくれたんですか!?ありがとうございます! (2016年9月3日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
文豪ストレイドッグス - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!!!新作も面白かったです!!! (2016年9月3日 18時) (携帯から) (レス) id: 0b69676c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HQ&進撃 | 作成日時:2016年8月18日 18時