さよならじゃない ページ23
Aside
「お世話になりました!」
「……どうも」
「色々とすみません!」
中也……相変わらずのツンデレか。
「ヒロはマフィアに連れていく。太宰、それでいいよな?」
「どうぞ。」
そう言ってお兄ちゃんはヒロに近付いた。
「次、私の妹に傷をつけたり危ない目に合わせたりしたら、ね……?」
ヒロの肩にポンッと手を置くお兄ちゃんは、笑っているけど笑ってない……(怖)
「さようなら!」
「……さよならじゃない。」
私のあとにお兄ちゃんが言った。
「えっ……?」
「さよならじゃない。また会えるさ。これがあればね。」
そう言ってお兄ちゃんは、さっき撮った写真を見せてきた。
うん……そうだね!これがあれば私達は大丈夫!
「じゃあ、またね!お兄ちゃん!探偵社の皆さん!」
「あぁ。気をつけるんだよ。ケガしたらまた来なよ?(笑)」
「僕の推理が必要な時はいつでも来るといい。」
「……またね。中也、A。ヒロ。」
私達は帰った。
「ヒロ、マフィアの場所はわかるだろ。先に行ってろ。」
「え!?あ、わかりました!!」
あの事件以来、ヒロはお兄ちゃんにも中也にも敬語を使っている。私には、たまに敬語になる。
「なんでヒロだけ先に行かせたの?」
「手前に伝えることがあるから。」
そう言って中也は、人のいない道で私にキスをした。
「えっ!?」
「俺はAが好きだ。俺と付き合ってくれ。」
ウソ……!!ヤバイ……嬉しい……!!
「でも、私と付き合ったら……もし結婚ってなったら、お兄ちゃんの義弟になるよ?それでもいいの?」
「ん〜……太宰の義弟ってのは気にくわねぇが、Aと結婚出来るんだったら文句はねぇな!」
そう言って、中也は笑った。
その笑顔は……反則だと思います……!!
「それにA……俺のこと、好きだろ?」
……あぁもう!!耳元でイケボはダメ!色々もたない!
私は中也の唇に触れるだけのキスをした。
そして、中也と離れてから大声で言った。
「大好きですよ!!」
お兄ちゃん……色々あったけど、私は幸せだよ。お兄ちゃんのことだから、きっと探偵社で楽しく過ごしてるんだろうね。
外すことが怖かった首の包帯も、今では大切な思い出。
私の首の包帯が外れる前に……ちゃんと助けてくれたお兄ちゃんが大好きだよ!
もちろん中也もね!
私の大切な写真がキラリと光った。
次は3人で撮ろうね!
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Rin(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもよかったです (2022年7月16日 0時) (レス) @page27 id: 4ae69cd508 (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - きえさん» ありがとうございます!トリップ小説にもコメントくれ?本当にありがとうございます! (2016年9月4日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
きえ(プロフ) - めっちゃよかったです!! (2016年9月4日 14時) (レス) id: 3aafe91e2f (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - 文豪ストレイドッグスさん» ありがとうございます!完結しちゃいました(笑)新作をもう見てくれたんですか!?ありがとうございます! (2016年9月3日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
文豪ストレイドッグス - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!!!新作も面白かったです!!! (2016年9月3日 18時) (携帯から) (レス) id: 0b69676c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HQ&進撃 | 作成日時:2016年8月18日 18時