仲間と大切 ページ14
私の言うとおりの道を進むと、どこかの建物に着いた。
そして私達は中へ入った。……が、入り口のすぐに近くにあった棚に身を隠す。
この建物の入り口は二階で、階段を降りれば一階となっている。
二階からは、一階のホールがよく見える。
ホールにいたのは……
「さぁ、お前のくだらねぇ考えを聞かせろよ。死ぬ前に、それくらいは許してやるよ。」
「君は、大きな勘違いをしている。濡れ衣なんかじゃない。君達が犯人で、私が被害者だ。」
そう言って、お兄ちゃんは全てを話した。
なんだ……知ってたんだ……。
お兄ちゃんから全てを聞いた島崎ヒロは話した。
「そんなわけねぇだろ。俺らはやってない。だって、俺らを攻撃したあとに、本当の犯人を殺したんだろ?」
「その情報は誰からだい?」
「仲間だよ。なぁ!?」
島崎ヒロは仲間を見た。けれど仲間は、頷きもしない。
「君が言っているその仲間たちが、嘘をついているんだよ。」
「黙れ!!そんなはずは無い!!俺の記憶は正しいんだ!」
「…………君の言う仲間ってやつは、ちっぽけなんだね。」
そう言ってお兄ちゃんは笑った。
完全に挑発モード。
「俺の仲間をバカにするな!」
「そんなちっぽけなもの、今すぐ捨てろ!君達は仲間なんかじゃない。ただの自己満足だ。」
「はぁ!?ふざけるのもいい加減に……」
「本当の仲間は!!そんなふざけた嘘は言わない!殺したいと言ったり、思ったりしていても、認め合っていたり、力を合わせるものなんだ!!」
それって……中也の事?
隣で中也は、驚いた顔をしていた。
「俺の大切な仲間なんだ!!」
「……君の大切は、そんなに簡単なものなのかい?私にとって大切なものは、そんなものじゃない。会いたいのに会えなくて、守る為にわざと冷たくして……。助けを求められたら、今度こそ……!!」
お兄ちゃんは大きく息を吸ってから、また話し出した。
「今度こそ、守ると決めたんだ!!守る為に君達は、命をかけれるかい?」
島崎ヒロ達は、驚いた顔をしている。
「ハハッ……。話は終わりだ。元々お前の考えを聞いたら殺すって話だからな。」
いけない……!!島崎ヒロが正気を失った!!
島崎ヒロを含めて男は5人。
ダメだ……!!お兄ちゃんでは勝てない!!
「太宰ィィィ!!!!覚悟しろ!!」
「……心残りはない。」
そう言って、お兄ちゃんは目を閉じる。
私と中也の足は、手すりを飛び越えていた。
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Rin(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもよかったです (2022年7月16日 0時) (レス) @page27 id: 4ae69cd508 (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - きえさん» ありがとうございます!トリップ小説にもコメントくれ?本当にありがとうございます! (2016年9月4日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
きえ(プロフ) - めっちゃよかったです!! (2016年9月4日 14時) (レス) id: 3aafe91e2f (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - 文豪ストレイドッグスさん» ありがとうございます!完結しちゃいました(笑)新作をもう見てくれたんですか!?ありがとうございます! (2016年9月3日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
文豪ストレイドッグス - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!!!新作も面白かったです!!! (2016年9月3日 18時) (携帯から) (レス) id: 0b69676c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HQ&進撃 | 作成日時:2016年8月18日 18時