うぶらぶ (ページ31)

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…ときが止まってる？今
誰もなにもしゃべらない。変な間ができている

『………えっと…』

長尾くんはのほほんとしたような…でも目だけは真剣で
いつもとどこか違う長尾くん

でも、我に返ったのか

長尾「あ、えっと……やっぱ、なんでもないです！」
長尾「…行きましょ！立ち止まってないで！迷惑になりますよ」
流星「あ！謙杜ぶつかる！」
長尾「え？うわ！」

歩いていた人に長尾くんはぶつかった。焦っていて少し急ぎめに走ったせいだろうな…

長尾「いった〜。あ、ごめんなさい」
「いえ、大丈夫です。こちらこそ…すみませんでした」

そう言って女性は足早に彼氏のとこまでいった。
急いで長尾くんのところに駆けつける

『大丈夫？長尾くん』
長尾「大丈夫です！すみません…なんか」
『あやまることちゃうよ』

花火まで30分…8時半から開始なのに…
空気がやばい…

大吾くんは一言も喋ろうとしないし、長尾くんは申し訳無さそうにしてるし、流星くんと私はどうしたらいいのかわからずにいる。

こんなんで本当に花火が見れるのか？
私は繋がれた手の先をみる。
ギュッと繋がれているのに…なんだか寂しい気持ちになった。