04:お伽噺と計画 ページ5
「何かあったらウェイターをよんで?すぐにわかると思うから」
「すいません。ありがとうございます」
「気にしなくていいわ。じゃあね」
リコはニコリと笑い部屋をさっていく。黒子はそれを見送るとベットに腰を下ろして辺りを見渡した。
「…本でも読みますか…」
暇だったようで、適当な本を見つけて読んでいく。どうやら昔話の絵本の様だ。
魔女の国のお話。
(…"魔女"…か)
パタンと閉じた世界。
その絵本を机におき、ベットに体を預けて天井を見上げた。
この国に伝わる魔女の国の物語。誰もが知ってるその話はお伽噺として知られている。
最後には魔女が死んでしまい、国は滅んで…キセキの獣たちも姿をくらました昔の御伽話。
・
「昔話…とはよく言いますが…実際は…───」
ゆっくり瞼が閉じられていく。起きなきゃいけないとわかってはいるものの…。昼間からずっと歩きぱなしで…完全につかれてしまっている。
足が棒になりそうだという諺はまさにこの事だろうと黒子は溜め息をついた。
酷く溜め息が似合っていた。
「やっぱり魔法使いでも…こう言うのには勝てませんね…。
母さん…───」
瞼は完全に閉じられて、黒子は短いは夢の世界へと落ちていく。
わずかな時間でベットに体を預けて、黒子は意識を手放した。
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†††††
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「火神君」
「なんすかカントク?」
「黒子君について聞きたいんだけど…」
「黒子について?」
「あの子…魔法を使ってたのよね?」
「確かに魔法を使ってた…です」
「なんの魔法?」
「"火"の…」
「やっぱり…」
そう呟くと、不味そうに爪を噛み締めるようにして軽く舌打ちをした。
怪訝そうにしている姿は軍師、策士と似たような印象を受ける。
「…あいつが魔法使いで何かマズイのか…ですか?」
リコは暫く考え込んだあと苦い顔をしながら火神に説明をした。
・
「問題大有りよ。こんな辺鄙な村に人が来るなんてそうそうないわよ…ましてや魔法使いはね……下手したら私たちの"計画"がバレかねないわ」
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ラッキーアイテム
革ベルト
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ミコト宮地(プロフ) - あれ…この話前niconicoで見たことある…初めのプロローグ。 (2014年10月13日 21時) (レス) id: 310942e7e1 (このIDを非表示/違反報告)
ののん*(プロフ) - とてもおもしろいです!心読み少女の夏休みも、更新楽しみにしてますね! (2014年4月23日 16時) (レス) id: 671cb3fac6 (このIDを非表示/違反報告)
びんこ - このお話が好きです! 頑張ってください (2014年4月19日 21時) (レス) id: a7e9759f2a (このIDを非表示/違反報告)
闇竜(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2014年1月30日 18時) (レス) id: dccfe97d53 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネズミ@まるてと。嫁(プロフ) - わぁ~新作ですね(*´∀`)!!!!楽しみにしてますヾ(〃'v'〃)ノ (2013年7月3日 21時) (レス) id: 1d5613e612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゲームを作りたい月影 | 作成日時:2013年7月3日 19時