転校生は本物の悪魔なようで

意見 ページ18

「…さてと、次は神社にいこうゾ！」
「は？」
「神社にいこうゾ。」
「…え、ちょま…話をきい…」

鈴花がかなり焦ってる。

ワタシハソンナノキコエナイケドネ。

「さ、神社にいこうよね！ほらほら！」
私は鈴花の手を引っ張りながら神社に向かおうとする。

「いやいやいや…。」

「何さ！！そんなに神社に行くことを嫌がって…。」

「あのね。私一応悪魔なんだから！
なんで神社になんかいかなきゃいけないわけ？」

「いや…その…。だって…だもん。」

「ごめん。何いってるのかわかんない。」

「はは！悪魔には、人間の言葉は通じないというわけか！？」

「そもそもそれ、人間にも伝わらないと思うんですけど。」

「くっ…。」
なんなんだ！この生意気な悪魔は…!!

「いい？私は神社は嫌だからね！」

さすがに神様には勝てないか…。

鈴花の態度を見ながらそんなことを考えていたのは鈴花には秘密にしておこう。

「じゃあ、鈴花はどこにいきたいだとか…
そういうのはある？」

このまま私が考えたら鈴花が発狂しかねないところに行くかもしれないし。

我ながらいい案じゃないかな！？

「んー。そうねぇ…。
静かなところがいいかな。」

ボーッと青空を見上げながら鈴花はそう言った。

「…静かなところ？」

ちょっと予想外の意見だったなぁ。
静かなところ…かぁ。

私は思考を巡らせてみた。

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