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空に島がある、なんて人に言えば笑われそうだなとAはボンヤリと思った。外からはクルーの賑やかな声が聞こえる。空島に着いてもAは中にいようと決め込んでいた。だがそれも虚しく終わる。この船の船長はまるで最初からAがそうする事を分かっていたかのように少女を連れ出した。
外の眩しさに思わず｢うわ…｣と声が出て顔を顰める。
｢A！そんなに中にいたらカビが生えちまうぞ！！｣
｢生えねェよ。｣
そう返して付き合ってられないとばかりに踵を返した。冒険の高鳴りを隠しきれない様子の船長はふかふかとした地面にその足を下ろして走り出す。
それを横目に部屋に入ろうとしたAに声をかけたのはゾロだった。
｢ルフィも他の連中もお前を仲間と認識してる。｣
｢居候だけどね。｣
｢いつまでも居候だと名乗るなら、いつまでこの船に乗ってるつもりだ？｣
その疑問は純粋なものだった。敵意にも似た感情をAに抱えるゾロであるが、この質問に｢早く出て行って欲しい｣という感情は入っていない。ただ、純粋にいつまでいる気なのかと疑問に思っただけだった。
ゾロの質問にAは足を止めてしばらく考える素振りを見せた。その反応からして深くは考えていなかったらしい。
｢バレるまで？｣
｢は？｣
たっぷり5秒ほど間が空いて少女の口から出たのはそんなものだった。バレる、とは誰に何がバレるまでのことを言っているのだろう。もしや自分の正体？それならばAはとっくにこの船を降りている。ジャヤでAはルフィにその姿を見せたのだから。
そうでないとしたら何だろうか。それをゾロが分かるはずがなかった。
｢知られるまではこの船を使う。｣
｢あ？知られる？誰に？｣
｢野暮な事は聞かない方が身のためだぞー。｣
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チョコレート(プロフ) - きゃーぽんさん» ありがとうございます！面白いと思っていただけるよう、これからも頑張っていきます！ (2021年10月18日 1時) (
レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 面白くて一気に読みました！これかも頑張ってください！ (2021年10月18日 1時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート(プロフ) - 水無月碧音さん» ありがとうございます！！まだまだ未熟者ですが、楽しんでいただけているようで私も嬉しいです！ (2021年10月16日 4時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - とっても面白いです！繊細な文章で、読んでいてとてもワクワクします！応援してます、頑張ってください!! (2021年10月15日 21時) (レス) @page17 id: 8595db9a5d (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート(プロフ) - 星猫さん» んー、結構色んなアニメ知ってると思います！ (2021年10月14日 16時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコレート | 作成日時：2021年10月12日 19時
