食事*54* ページ5
『折られた・・・・?う、嘘・・・ですよね・・・・?』
「いいや、嘘などではない。事実だ」
「ちょ、ちょっと三日月!大倶利伽羅と鶴丸が折れたのは他の本丸の話でしょ?うちにはまだ来てないんだから・・・!!」
「加州や」
三日月さんは相変わらずニコニコと笑ったまま言葉を続けた。
「主に隠しても仕方ない。主はあの二振りのことを想っていたのだ・・・知らぬままでは酷だろう」
「・・・・!でもっ」
『いつですか』
「?なに?」
『お二人が折られたというのは、いつですか』
冷たく、だけど無機質な声が出る。
一瞬で凍り付いた場に、加州や他の刀はオロオロしていた。
だけどそれでも、三日月さんだけはリアクションの一つもない。
「今日の明け方だ。一期一振から話があると言われてな・・・・聞いてみれば、ついに「あの二振りを折った」とか。だから俺達は今日機嫌がいいのだ」
『・・・・・本当ですか?』
「ああ、証拠も見せてもらったぞ。確かに大倶利伽羅と鶴丸国永の本体だった」
『・・・・一期さん、いらっしゃいますよね?』
視界の端で、水色の髪が揺れた。
周りに居る弟達も、不安そうに私と一期さんを交互に見ている。
『後でお話があるので、私の部屋に来て下さい』
「っ・・・・は、い・・・」
もう一度飲んだ味噌汁は、どうしてか全く味がしなかった。
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一期一振SIDE
「主殿。一期一振・・・・参りました」
少し震えた声で告げると、しばらくしてから「どうぞ」と声がかけられた。
恐る恐る開けると、主殿は私をしっかりと見ながら拳を握りしめた。
・・・・一体、何を命じられるのか。
捨てるのか、それとも“気付くのか”。しかしその可能性はかなり低い。
「・・・・私に、何の御用でしょうか」
『大倶利伽羅さんと鶴丸さんのことですが・・・・』
「・・・はい」
『あの二振りを折ったというのは本当ですか・・・?』
「・・・・はい」
『・・・・・分かりました』
主殿は伏せていた顔を上げて、私の手をぎゅうっと握った。
『お二人の居場所を教えてください』
「・・・・主殿、貴方は・・・」
気付いていらっしゃったのですか、と零すと彼女は笑顔になる。
ああ、やはり________貴方を信じてよかった。
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にゃ - っぐぅ…なんか辛くなってる…個人的ですがハピエン期待してます…(泣) (2023年2月11日 15時) (レス) @page29 id: eb220bc671 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - おぉぅ……!!辛い展開になっている…… 個人的にはハッピーエンドを期待しています!更新無理しない程度に頑張ってください!! (2020年1月10日 19時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@黒太宰さぁぁん!さん» コメントありがとうございます!更新頑張っていきます!! (2019年6月13日 15時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@黒太宰さぁぁん! - 続編おめでとう御座います!久しぶりに見に来たら2が出ていて驚きました!うわぁぁ!!一兄達の関係や鶴さん、伽羅君続きが気になる…此からも更新頑張って下さい*^_^* (2019年6月8日 18時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2019年6月1日 20時