Story 42 * yuto(n) ページ42
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大きくため息を吐いてしゃみがこむ。
振られちゃった。
滲んできた涙が零れないように、ぐっと堪える。
「那須、おつかれ、かっこよかったよ」
「……龍我?」
しゃがんでるから、だいぶ高いところから龍我に見下ろされる。
それがちょっと面白くて、笑った。
「何笑ってんの?」
「……進撃の龍我、」
「何それ!」
「A、多分落ち込んでるだろうから、俺よりあっちいってあげて?」
「……うん、那須はやっぱりかっこいいよ、自信もって!」
どんな自信だよ。
……まぁ、でも、こんなときくらいカッコつけさせてよ。
控え室に戻って荷物を取りに行くと、まだちらほら残るチームメイト。
「アレ、那須泣いてる?」
「泣いてねえよ!」
「いやそれ泣いてんだろ、嬉し泣き?」
ほんとお前今日良いピッチングだったよなー!とバシバシと背中を叩かれる。
調子良かったけど、何かあったのかー?
……なんて。
「なんもないから、ただ……、いつもより力発揮できた、かも」
だって、好きな女の子が応援しててくれたから。
今度は俺がAを応援する番?
頑張れよ、ってちゃんと応援できるのはもうちょっと先かもしれない。
「ん、じゃ、次の試合もその調子で!」
「あー、うん、…任せろ」
今日、告白して良かった。
ひたすらに落ち込むってことはなさそう。
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六ノ神(プロフ) - うわぁぁぁ!!!めっちゃ最高でした!これからも頑張って下さい!!! (2019年4月8日 14時) (レス) id: b1e03a8962 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 廉しょり@爆発物処理班さん» ありがとうございます……!全然気づかなかったです(笑)ご報告ありがとうございます!直します……! (2019年4月6日 21時) (レス) id: d4006318a9 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます!話の繋がり的に龍我くんの先生は既にさくまくんがGETしてるので難しそうです、、ごめんなさい、、 (2019年4月6日 21時) (レス) id: d4006318a9 (このIDを非表示/違反報告)
廉しょり@爆発物処理班 - 完結おめでとうございます。そして、お疲れ様でした!ただ…おでこが、おこでになっちゃってます。これからも応援しています、頑張ってください! (2019年4月6日 14時) (レス) id: 0a53d9968d (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 5番ブースの恋から読んでいました。前作、今作共にとても面白かったです!もし次回作があるなら、龍我くんをお願いします……(小声) (2019年4月5日 15時) (レス) id: 38913bce1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年3月25日 8時