1番ブースの恋【Yuto T】

Story 29 * yuto（n） ページ29

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先生を見る目が、キラキラ輝いていて、


どんな時よりも可愛い顔をしていて。


絶対に敵わないなぁ、と改めて実感する。




『ね、雄登くん見た？優斗先生ホームラン打ったよ！』




キャッキャと黄色い声を上げて、隣の龍我に抱きつく。


可愛いけど、好きだなぁ、って思うけど、苦しい。


こんな思いをするなら、とっとと振られてしまった方が、いいんじゃないか。




「ね、A、」


『ん？』




優斗先生がベンチに戻ったタイミングで声をかける。




「今度の地区予選、見に来てくれない？……勝ったら聞いて欲しい話があるんだけど」


『うん、応援しに行く！…でも、話ならいつでも聞くよ？』




試合に勝って、カッコイイとこ見せて、ちょっとくらい意識してくれないだろうか、


こんな、甘い考え、優斗先生にベタ惚れなAには通用しないと思うけど。




「ううん、勝ったら聞いて。負けたら、この話はお蔵入りね」


『なにそれ！気になるから絶対勝ってね！』




好きな子応援があったら、いくらでも頑張れるでしょ？


ね、優斗先生。




『……勝った！』


「優斗先生かっこよかったねー！いつもはなんかダサいのに！」


『えっ、どこがダサいの？！龍我ちゃん目大丈夫？悪い？』




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