1番ブースの恋【Yuto T】

Story 30 * yuto ページ30

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___「優斗、いつもより気合入ってる？」


「へ？いつも通り！気合いバッチバチですよ？」




毎回、ちゃんと気合い入れてるし！


でも、今日はAちゃんが応援に来てくれてるから、


いつもよりちょっと気合入ってるのは秘密。




「可愛いJK来てるから？」


「は？！そんなんじゃ、ないですよ？」


「優斗先生ー！だって、なるほどね」




ニヤニヤと笑って俺の背中をバシバシ叩く。


痛い痛い！と大袈裟に言えば、カッコイイとこ見せろよ〜、と他の先輩のところに言ってしまった。




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___思いっきりバットを振ると勢いよく飛んでいくボール。


ホームランだ。


ホームランを打ったのは久しぶりだったから、爽快感がすごい。


ちらりと、Aちゃんの方を見ると龍我とキャッキャ言いながらニコニコ笑ってる。


ホームベースまで一周。


よくやった！と揉みくちゃにされる。


まぁ、この一打が勝利に繋がったんだけど。


好きな女の子が応援しに来てくれたから、ホームランを打てたなんて、少女漫画みたいだ。


Aちゃんの方に向かってピースをすると、口をぱくぱくさせて、なんか言っている。


優斗先生、……？


なんて言ったんだろ、試合終わったら聞きに行こう。




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