Story 21 * yuto ページ21
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___『こんにちは!』
明るい、元気な声が聞こえる毎週水曜日。
今日は、それに声がもう一つ。
「……こんにちは」
Aちゃんに、那須、二人とも俺の生徒。
一緒に来ることなんてなかったから、あれ、と思わず声を漏らすと、控え室の後ろから永瀬先生の冷やかすような声が聞こえる。
「なんや、オマエら、二人で来るって、付き合ってるんか?」
『違います…!』
食い気味に否定するAちゃんと、顔を赤くする那須。
え?もしかして、
「那須は否定せんの?」
『ちょっと永瀬先生うるさいです。変なこと言わないでください、ね、雄登くん』
「あ、……うん」
もしかして、が確信に変わる。
きっとアイツはAちゃんのことが好きなんだ。
『優斗先生ー!今日も残っていいですか?』
「へ、……あぁ、いいよ?」
突然、話しかけられて動揺。
てか、すっげえ那須睨んでくるじゃん。
「雄登くん、帰りは気にせずに帰ってね」
“ ゆうとくん ” 思わずビクリと肩を震わせた。
……そういえば、那須の下の名前雄登だっけ。
自分が呼ばれた訳じゃないのに、ドキリと胸が音を立てた。
いやいや、優斗くんなんて、割と呼ばれ慣れてるし。
それに、俺に向けられたものじゃない。
それでも、彼女の口から発せられる、“ゆうとくん”にいちいち反応してしまうのは。
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六ノ神(プロフ) - うわぁぁぁ!!!めっちゃ最高でした!これからも頑張って下さい!!! (2019年4月8日 14時) (レス) id: b1e03a8962 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 廉しょり@爆発物処理班さん» ありがとうございます……!全然気づかなかったです(笑)ご報告ありがとうございます!直します……! (2019年4月6日 21時) (レス) id: d4006318a9 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます!話の繋がり的に龍我くんの先生は既にさくまくんがGETしてるので難しそうです、、ごめんなさい、、 (2019年4月6日 21時) (レス) id: d4006318a9 (このIDを非表示/違反報告)
廉しょり@爆発物処理班 - 完結おめでとうございます。そして、お疲れ様でした!ただ…おでこが、おこでになっちゃってます。これからも応援しています、頑張ってください! (2019年4月6日 14時) (レス) id: 0a53d9968d (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 5番ブースの恋から読んでいました。前作、今作共にとても面白かったです!もし次回作があるなら、龍我くんをお願いします……(小声) (2019年4月5日 15時) (レス) id: 38913bce1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年3月25日 8時