1番ブースの恋【Yuto T】

Story 20 ページ20

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一緒に帰った時から、雄登くん、Aに呼び方が変わった。


ほんとは恥ずかしくて、“ ゆうとくん ”なんて呼べなかったんだけど、俺も名前で呼んでるんだし！って半ば強引に呼ばされた。


那須って呼ばれたくないのかな、よく食べ物の茄子って弄られてるし。


そんなこんなでぐっと距離の近づいた那須くん、もとい雄登くん。


水曜日、塾まで時間を適当に潰していると部活を終えた雄登くんが教室に戻ってくる。




『あれ、雄登くんどうしたの？』


「A、今日塾だっけ？俺も自習しに行きたいから一緒に行かない？」




いいよ、待ってるねー、と二つ返事で答えて、教科書やら筆箱やら、プリントやらを片付け始める。


ずっと一人で塾に行っていたから、なんか新鮮。




___「お待たせ」




ユニフォームから制服に着替えた雄登くん。一切着崩さずきっちりもネクタイをしめている。


捲られたワイシャツからは筋肉質な腕が伸びている。


いやぁ、雄登くんってきっと、Ｓランク彼氏。




『うん、大丈夫、じゃあ行こうか』




日の長くなった、夕暮れ時、雄登くんと肩を並べて歩く。


同じ名前に、野球部。


雄登くんと優斗先生を重ねて、


優斗先生が同級生だったら……、なんて考えてしまう。




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