【神様はじめました】やはり私の青春ラブコメは間違っている。３【成り代わり】 (ページ37)

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＊１０７話ページ37

「アンタが単身、うちとこ来るはずない。神使は体のいい盾や」

神使が盾…?

誰だ、そんな事を決めた奴は。

「便利そうやし、うちも欲しい思ったけどあの狐はあかんわ」

巴衛は絶対に譲らないね。

…巴衛が私の神使を辞めたいなら仕方ないけど。

「手なずけるのに骨折れそうやし、あんたも色々苦労してんと違……」

―――ﾊﾞﾌｯ

「っざけんな!!巴衛はそんなんじゃない。便利とか物みたいに言わないでっ」

巴衛は物じゃない。

生きてるんだから。

「…アンタ」

「なに」

「もしかして狐の神使のことが好きなんか」

香夜子のその言葉は図星だ。

正解だ。

私は、巴衛のこと好きだもの。

「…それで、やたらうちに突っかかってきてたわけか。…あほくさ」

「笑いたきゃ笑えばいい。私が巴衛のこと好きなのに変わりない」

「なんで笑わなあかんの?別に笑えんけど」

笑えんって…それはそれで酷くね?

笑われたいわけでもないけど。

「ええやん別に」

「えﾞ??」

「好きな男が妖で何がいかんの?本当に好きならどうでもいいことや」

ああ…そうだ。

周りの目線、気にしてちゃ恋なんてできない。

「安心して。うちの好きな男は別にいてる…」

香夜子にも好きな人がいるんだ…。

「わ、私も…っ」

私も香夜子の気持ちには賛成できる。

「私もそう思うよ!」

まさか香夜子にそんなことを言われるとは思わなくてなんだか感動してしまった。

…そうだよね。

恋愛感情持つのは自由だもんね。