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＊１１２話 ページ32
やって参りました、図書室!
あ、これ前もやった気がする。
まあいいや。
にしても…誰が土蜘蛛を連れて来たのか。
浄化して、安心させてあげないと…!
「お前さぁ、そこまで生きて何がしたいの?生きててもその内、退治されるだけだぜ?」
――『ふざけるな、小娘。俺は強い』
「いやいや、それ言ってる時点で弱いから」
――『なんだと!?お前なんて食ってやる!』
キレてる、キレちゃってる。
うわあ、面倒臭い奴だな…。
「うわっ」
――『ああ――おいしい』
おいしいわけがない。
――『生き返る。全部全部くれ』
だが、断る!
って言いたいけどやっぱり私一人じゃ…。
いや、諦めるな。
「…ｯ」
私が諦めたら誰が守るんだ。
誰が皆を安心させるんだ。
誰が―――
「聖華!」
「…ｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｯ」
しぬかと思った…。
巴衛があの闇から出してくれなかったらしんでた。
「阿呆…」
「…ｯ…ごめん…」
謝罪の言葉と同時に私の意識は遠くに消えた。
＊
「…なんで保健室…?」
よく覚えてないからこそ、意味不明になる。
どうして私は、保健室にいるのだろう。
「…聖華ちゃん。無事だったんだね…」
「あみちゃん…ごめんね…ごめんね…」
あみちゃんまで巻き込んでしまった。
「聖華ちゃんは悪くないよ…」
「悪いのは私だよ…」
あの時、ちゃんと倒せば良かったのに。
「…あみちゃん…目が覚めたら…ちゃんと安心できる学校になるからね」
「うん…」
あみちゃんのためにも頑張ろう。
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