＊９０話 ページ11
「ﾊｯ…ﾞえ何これ何これ」
空気違くね??
ここ、絶対に私の知ってる場所じゃない。
「ああ、成る程」
ここが試験会場ってわけだな。
どーでもいいけど帰る方法を見付けなくては。
原作??壊しませんけど一部は壊します。
「ただいま〜瑞希、音出せそう??」
「聖華ちゃん!もう少しかな」
夢の中の瑞希は音が出せるまでになったのか。
「聖華!!」
「は、はい!?」
怒られる?心配される?
さあどっちだ!?
「こんな時間までどこに行っていたのだ」
…ヤバくね?
「無事で良かった」
ん?
「なかなか帰ってこないから心配していたのだ」
なんか違う。
巴衛は帰宅時間が遅れると怒る。
でもこの巴衛は怒らない。
「…あはは、ごめんね。これからは早く帰るよ」
しかし原作の破壊はいかぬ。
困ったものだ。
「こんなに汗をかいて…」
そりゃ走ったからな。
「よっぽど疲れたのだろう」
でもこんなに優しい巴衛は逆に…気持ち悪い。
「食事の用意はできている。さあ社に入れ」
こんなに優しい巴衛はなんだか嫌だ。
でもでも!!原作の破壊は……!!
ここは我慢なのかなぁ。
「聖華」
「ん?」
「手が上がりすぎているようだ。ここはもう少し下げて」
違和感。
違和感が多すぎる。
「えﾞごめん!!」
「いや三日でここまで踊れれば大したものだ」
脳が覚えてますから。
「急ぎすぎると体を壊す。少し休め」
やっぱり偽物だ。
こんなの巴衛じゃない。
「疲れてなんかないよ。これくらい平気。だけど…巴衛がそんなに心配してくれるならもう一回通してから休憩するよ」
だけどこれは確かに……。
「頑張り屋なのだな。そんな聖華が好きだ」
“あの子”の気持ちはわかるかも。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
