＊８０話 ページ1
前回、巴衛を救出大成功。
ケイちゃんが怒ってて怖い。
「ご、ご心配をおかけして…大変申し訳なく思っておりますっっ」
とりあえずきれいな土下座をする。
因みに土下座はそこまで得意ではない。
「よし じゃあ貸しひとつね!」
「はい!」
貸しを作ってしまった。
「みんなぁ見てぇ――っ」
見ますよ、いくらでも。
「じゃーん 似合う?」
めっちゃ似合ってる。
めっちゃ可愛いよ、猫田さん。
「あみ!」
「どうしたの?その浴衣」
「旅館の女将さんが着せてくれたの― 近くの神社でお祭やってるんだって」
ほほう、お祭ですかｧ。
「あなた達もどうかしら。今 お祭に参加してくれる女性限定で浴衣の無料レンタルやってるのよ」
というわけで、不安要素を色々抱えつついざ夏祭へ。
「わあ」
そこは当たり前に見えるような風景だった。
「小さいお祭だって聞いたけど結構人いるじゃん」
まぁ、人ってのはお祭とか好きだからね。
「この神社盛り上がってるね― ミカゲ社と大違いだ」
確かに違っている。
「そうだね」
でも、瑞希 それは巴衛の前で言ったらダメだよ。
すごく怒ってるから…………。
「ﾌﾝ 貴様の社は朽ちてなくなっているくせによく言うな」
うわぁ、ケンカが始まる予感だよ。
「聖華ちゃん!巴衛君が僕の心のキズをえぐるよぅ」
瑞希は泣き虫だなぁ。
「巴衛 嫌なこと言わないで。仲良し!」
原因は瑞希なんだけど、泣かせれるのもダメだしなぁ。
とはいえ…巴衛が不機嫌なのも仕方ないんだ……。
前の一件のこともあるけどこの二人 お互いのことあんまり好きじゃないみたいだし。
とにかく ここは場を和ませなきゃ……!
「あ!りんご飴だよ」
りんご飴、それはりんごなのか飴なのかよくわからない食べ物。
結局はどっちなの??
「ふーん。りんご飴って何?甘いの?りんごなの?飴なの?」
ここにも疑問に思ってる人がいました―――!!
「りんご飴ってのは、確か飴をりんごにｺｰﾃｨﾝｸﾞして食べる食べ物だよ。因みに甘いよ」
たまに外れで苦いりんごもあるけど。
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