想いが実った日 ページ9
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結局Aは両親と妹の後押しに押し負けて我が家に泊まることに。
気まずいまま車に乗って、いつもだったら二人で後部座席に並ぶのに、今日は妹と二人で一番後ろの座席へ。
妹とは楽しそうに喋ってるし、別に機嫌が悪いわけじゃ無いんだろうけど。
「あーあ、Aちゃんがお兄ちゃんの彼女になってくれたら良いのになぁ〜！
そしたらわたし毎日Aちゃんと遊べるし、Aちゃんのことお姉ちゃんって呼ぶのに！」
『ふふ、こんな可愛い妹、私の手には余っちゃうなぁ。』
そうだね、とは言わずに笑ってかわすAに、「やっぱ彼氏いんじゃん」ってイライラする気持ちと、でも、伝えとかないとホントに取り返しがつかなくなっちゃうって思う焦りとで、柄にもなく貧乏ゆすり。
誰かに取られるくらいなら…でも、もう誰かのモノだったら？
そんな想いがぐるぐると頭を巡って、おっきなため息を吐いて車を降りる。
家に着いて、手持ち無沙汰で部屋に閉じこもろうとした時、マミーの声。
「ジェス、Aちゃんとプーマの散歩行って来てくれる？
Aちゃんも、申し訳ないけど一緒に行ってもらっていい？
ほら、プーマAちゃんのこと大好きだから。」
『あの…』
「でも…」
「ジェス？行ってくれるよね？」
断ろうとした俺とAの声がぶつかる。
でも、俺にもAにも有無を言わさないマミーの声に、渋々重い腰を上げる。
散歩、Aのワードを聞いてご機嫌に尻尾を振りながらお散歩用のリードを持って来たプーマに逆らえず、Aと一緒にプーマを連れて散歩へ。
東京っても立川ともなれば割と夜は静かで。
人通りの少ない公園を２人と１匹で静かに歩く。
憂鬱…っていうより、気が重いって表現する方が正しいのかな。
ずん、と思い心を抱えた俺と正反対に久々のAに嬉しそうなプーマ。
短い尻尾をちぎれそうなくらいにぶんぶん振り回して、Aの足元をチョロチョロ歩いて。
きっとプーマがおしゃべり出来たら「Aちゃん楽しいね！」って言いそうなくらいにとってもご機嫌。
俺だってプーマくらい素直になれたらどれだけ楽だろうね。
意味もなく、遠回りの散歩コースを回ったりしては、なかなか言い出せずにまた遠回り。
いつもの倍以上の距離のお散歩をさせられて、いよいよプーマが俺の様子がおかしいことに気づいた頃、俺も心を決めなきゃ、って意を決して話しかける。
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まるちゃん(プロフ) - りょうさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！Twitterの方にもお二人のお話たくさんありますのでぜひ遊びに来てくださいね(*´꒳`*) (2023年3月1日 10時) (
レス) id: b0a219297e (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 末ズ担なので森本さんの作品に続きこちらも一気読みしちゃいました…！素敵なお話ありがとうございます！！すっかりまるちゃん様のファンです！何度も読み返します(*^^*) (2023年3月1日 2時) (レス) @page50 id: 57a859145d (このIDを非表示/違反報告)
まるちゃん(プロフ) - まぐろさん» コメントに気づかず、申し訳ありません！目黒さんの方にも幸せになって欲しい！ってコメントくださってましたもんね(*´꒳`*)こちらでは、存分に幸せになっていただきました！♡ (2022年1月7日 22時) (レス) id: b435b572fa (このIDを非表示/違反報告)
まぐろ(プロフ) - ジェシーが幸せそうで嬉しいくなりました！何回も読み直すほど大好きです！ (2021年12月18日 22時) (レス) id: 413233b421 (このIDを非表示/違反報告)
まるちゃん(プロフ) - maru05032さん» 嬉しいコメントをありがとうございます♪どちらが先に出せるかはわかりませんが、楽しみにお待ちくださいね(*´꒳`*) (2021年10月10日 11時) (レス) id: b435b572fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるちゃん
| 作成日時：2021年9月22日 19時
