ハッピーエンドは、ジェシーくんと

初めて出会った日 2 ページ3

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そこから二人して大笑いして、自己紹介をして。
あの頃はAって滑舌が悪くて、なかなか『ジェシー』って言えなくて、昌也って呼んでたんだっけ。
いつの間にか呼び名はジェシーに戻ってたけど。





『そうだったっけ？覚えてないなぁ。
…じゃあ、照れちゃって我慢できなくなった方の負けね？』



「俺に勝ち目ないの、知ってるくせに。」





視界いっぱいにA。
鼻と鼻が触れ合いそうな、少し身体を動かせばキスができちゃうくらいの距離で、二人して見つめ合って。
気を逸らすように、そのふわふわの髪を手ぐしで梳かしてみたり、ゆっくりと頬を撫でてみたり。

俺を試すように、ゆっくりと顔を近づけて、女の表情を見せるこの子は、とんだ小悪魔。



もう、ダメ。
いつもそう。俺が我慢できなくなってキスしちゃうの。

ちゅん、と口角の上がった可愛い唇に、触れるだけのキスを落とす。






『ふふ、今日も私の勝ちね？』




「だぁから、俺に勝ち目ないんだってば。
…今日もいっぱい愛してあげる。」





俺の言葉に満足そうに笑って、俺の首に腕を回したAから与えられるキス。


触れるだけのキスも、噛み付くようなキスも、Aが相手ならどれだって甘くて、幸せなの。

そのままAを離さないように後頭部と腰に手を回せば、二人だけの甘い時間のはじまり。





Aに勝てたことなんて一度もないよ、初めて会ったあの日から、ずっと君に夢中なんだから。









ジェシーくんと、紡ぐ日々。


見つめ合いっこの勝負は、初めて会った日から一度も勝てたことない。
でも、君のことを好きな気持ちなら君のパパとママにだって負けないから安心して俺を好きでいてね？





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