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信じない4 ページ4

とにかく、このカオスな状況をどうにかしたい。

私が加害者って分かってる?実際被害者だけど!


「私は何もしてないですっ!いきなりこの人が、」

「まぁ待てって!」


独歩が私と香奈江の間に入る。


「こんなの水掛け論じゃんか。埒が明かない」

『いや、だから私はやったって、』

「そうだな、司書はやってない」


話聞け。

どっちの味方でもないと思ったらバリバリこっちじゃん。

何でみんな頑なに信じようとしない!?
う、嬉しいけど・・・・。


「あんた、怪我したか?」

「寸前だったので・・・・してないです」

「なら今回はあんま大事にしないでおこうぜ?次、何かされた時にまた言ってくれよ」


何か言い返そうとした香奈江だったが、独歩の眩しい笑顔によって黙ってしまった。

分かる。イケメンだよね。

眩しくて直視できないよね。痛いほど分かる。



解散!という合図で何人かが一斉に私に駆け寄る。

その中には、秋声や春夫さんなど初期からずっと一緒にいる人も。


「司書さん、本当にそんなことやったのかい?」

『え、えっと・・・・』


秋声の問いに、視線を泳がせる。

チラッと香奈江を見ると、「バラしたら分かってんでしょうね」みたいな
顔された。うける。

分かってるっての。みんなに手出されたら困るからね。


『うん、やったよ。で?だから何だっていうの?』

「・・・・・・・・あの子が鬱陶しかったのか?」

『だからそうだって言ってんじゃん。みんなが取られると思って、何もやってないあの子に手を出そうとしたの。最低でしょ?幻滅した?』


眉を下げる春夫さんに笑いかける。

意外と悪女っぽくできるんだな、私。



「・・・・・・・・そうですか」


鏡花が目を伏せる。相変わらずまつ毛が長い。美人。


「・・・・・どうして、こんなことになる前に言ってくれなかったのですか」

『なに?「香奈江に嫉妬したから離れて」とか言えば良かったの?そんなこと言われたってあんたらだって困るでしょ』

「困るわけないじゃん!」


ああ、太宰は何故か喜んでたな。

君は別だ別(



『もういいかな?私、ゆっくりしたいの。質問があるなら少人数でどうぞ』

「・・・分かったよ」



秋声が、ぐっと拳を握った。

その瞳は恐ろしいほどの殺意が込められていて。


思わず、一歩後ろに下がってしまった。



ああ、これで秋声に嫌われてしまった。




「__________君の潔白を証明してみせるよ」



・・・・は???

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恣希晴(プロフ) - 無頼派は演技派だった………?あ!とてもおもしろかったです!更新頑張ってください! (2020年8月11日 16時) (レス) id: 07c5bd7554 (このIDを非表示/違反報告)
桜花 - んあぁぁぁぁってさけびそうになってしまった、今日この頃。 (2020年5月25日 22時) (レス) id: 9a06ec1f91 (このIDを非表示/違反報告)
白月刹那 - スッゴいおもろかったです!!泉さん出てこないかな(小声) (2020年5月25日 19時) (レス) id: 180d84e0c8 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ - 面白かったです!更新頑張ってください!! (2020年5月18日 20時) (レス) id: 8db0015855 (このIDを非表示/違反報告)
寿司(プロフ) - 頑張ってください!更新ドンドン頑張ってください! (2020年5月18日 15時) (レス) id: e1b4f2426f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかづち | 作成日時:2020年5月2日 22時

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