【APH】 すべては復讐するために 【ヘタリア】

第18話「勝手な計画」 ページ18

わたしは何も復讐を頼んだわけじゃない。


一矢報いることができたら、と言っただけ。


「たしかにわたしはたくさん関係ない人たちを巻き込んだ。何もされていないのに被害者面をした。でも、迷って何が悪いの？みんながこうして協力してくれるのはいいけど、みんなが証拠を集めるためにやってることは全部危ないことでしょう？」


個人情報の収集にハッキング、パソコンの勝手な操作とか…たしかに《豚》には腹が立つけど、何もそこまでしてくれとは言ってない。


「だいたい、もともとティノが勝手に計画したことじゃん！」


なのになんでわたしを責めるの？


わたしが一体何をしたって言うの？


「…Aさん。この一件があってからいろんな人と交流を始めましたよね。」

「うん。前はティノたちだけだったのに、菊やアルフレッドやそのほかにもいろんな人たちに助けられてきた。」


イースやノーレ、ダンとはちょくちょく話していたけど、中でもティノやベールのことはおろそかにしていたところがあった。


これならティノが怒るのは当たり前だ。


「ごめんね、ティノ。ベール。」

「いいえ。謝るのは僕のほうです。」


ティノは反応してくれるけど、ベールはやっぱり何も言わない。


「僕たちだけしかいないうちに言っておきます。僕は…」


そして開けられた窓から風が勢いよく入り込み、教室の白いカーテンをブワアッと揺らした。


「Aさん、あなたが好きです。」

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