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｢リーラ…｣
｢いいよ、その子も一緒で。父親の忘れ形見だろう？｣
｢……うん｣
｢ジャック、次はどこへ行こうか トルトゥーガでラム酒でも飲むかい？｣
｢ウキッ｣
｢ごめんね 君じゃないんだ｣
指で優しく小猿を撫でてやる。
人間のジャックと猿のジャックがいるものだからややこしい。
｢俺の方はキャプテンでいいだろ｣
｢そうだね、今はアンタがキャプテンだ｣
船に選ばれし船長。キャプテンと呼ぶにふさわしい。
｢じゃあ私は船尾にいるよ｣
｢リーラ、待っておくれ｣
置いていかないでと言うようにシリウスが慌てて後を追う。
リーラが手を繋いでやると満足そうにした。
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作者名：クヴァール&くろのちか x他2人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年7月5日 7時
