美人な彼女なんて【西谷夕】

いじり ページ9

「Aさん、今日も小さいですね。」


『身長が高いからっていじんないでー』



あの日から月島くんは私に話しかけてくる回数が増えてきた。
前は警戒されてたから少し嬉しかった。
1年で積極的に話しかけてくるのは日向しかいないからなぁー笑



『あ、月島くん。合宿の親の承諾書だしてね』


「あ、忘れてました。明日出しますね」


『うん、お願い』



私は月島くんと話終わったあと、タオルとドリンクの準備にまわった。
みんなのドリンクの濃さ覚えてないな…そろそろ覚えないと…



「あ！A先輩手伝いますよ！」


私がドリンクを入れているとシャツで汗を拭きながら日向が歩いてきた。


『いいよいいよ！日向たち練習じゃん！』


「いま、休憩中なんで大丈夫ですよ！…うわ！ドリンクの濃さが全員分書いてある！」


『うん、そろそろ覚えないと。ごめんね、いつも濃くない？』


「いえ！全然！丁度いいですよ！」



日向はいつも誰にでも笑顔で話してくれる。
元気ない時みると頑張れるよねー



「小さい同士で仲いいですね」


「ぐっ…なんだと…!?」



はい、月島くんですね。←
この間からいじられっぱなしだな私…
そんなに小さいか…いや、小さいよ
日向と月島くんが言い争っている中、私は後ろから視線を感じた。
振り返って見てみると…



「っ…！」


『…え？』



西谷くんだった。
私が目を合した途端、旭さんに逃げてしまった。
…なんだったんだろ。

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