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Tシャツ ページ6

その後、谷地ちゃんは私に丁寧に教えてくれた。
本当にこんなんで私大丈夫?←
週に一回くらいは裁縫やんないとな…
私は西谷くんの白いTシャツにチクチクと針を通していった。



「あ、そろそろ練習終わる時間なので私戻りますね!」


『ごめんね…私もこれ終わったらすぐ行くから』


「いえいえ!ゆっくりで大丈夫ですよー」



谷地ちゃんは体育館に戻ってしまった。
私はさっきまで付けていた家庭科室の電気を消して、近くにあった小さなライトてま手元を照らしながら作業を進めた。
西谷くんのTシャツは四字熟語が書かれている。
今日の四字熟語は"猪突猛進"。
ふふっ…西谷くんらしいな。



『あ、あとちょっと!』



全て縫い終わり、玉留めをした。
心配だったけど、なんとかできた!
私は肩の部分を持ちTシャツと向き合った。
そんな時にふわっといい匂いがした。
柔軟剤かな?すごいいい香り…
…少しだけならいいよね?
私はTシャツを少し抱いてみた。
誰か来たら変態って思われちゃうかな?
違うんだよ…(^^;

ガラッ…



「…え。」


『…あ。……えぇっ!?』



西谷くんのTシャツを抱いている所をその本人に見られてしまった。と思いながらも動きを止めて西谷くんを見ると、上半身はなんも着ていなかった。



「…A。お前、何して…」


『ご、ごめん!これは誤解なんだよ!…って、その前に西谷くん上になんか着て!』


「あ、すまん…よいっしょ!」



西谷くんはワイシャツを着て私の隣の席に座った。
西谷くんが隣、近くに来たって思っただけで鼓動が早まる。



「…でよ、さっきのなんだ?」


『…あまりにもいい香りで…。ごめんなさい。』


「そっか。」



恐る恐る彼の顔を覗き込むと少し赤くなっていた。
窓から見える夕日のせいかな?と思いながら縫い終わったTシャツを手に取った。



『あ、できたよ!はい』


「お!サンキューな!助かった!」


『ううん!あんまり上手じゃないから心配だけど』


「大丈夫だ!」


「おーい。A、そろそろミーティング…」



私と西谷くんが話している時に田中くんがドアを開けて私の事を呼んだ。



「…あ、ノヤっさんじゃねーか。…もしかして、邪魔しちゃったか?」ニヤ


『邪魔??』


「龍!テメーそれは言うんじゃねーー!!」



田中くんの一言に西谷くんは顔を真っ赤にして田中くんに突っ込んでいった。
なんの事だかわかんないまま私は2人と一緒に体育館に戻った。

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パステル - ノヤっさん、超超超カッケーッスね!(最後バレー部に見られてたのか…どんな反応したんだろう?) (2021年7月25日 0時) (レス) id: 5ed0a03c5e (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 待った素敵過ぎる… (2019年9月8日 18時) (レス) id: df09ac0ca3 (このIDを非表示/違反報告)
kirakirahikaru0(プロフ) - 楽しくて素敵なお話でした。 (2019年5月26日 0時) (レス) id: 094bc50104 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - すごくおもしろいです!更新頑張ってください。 (2019年3月19日 17時) (レス) id: 8132db10df (このIDを非表示/違反報告)
夜久#LOVE - 更新頑張って♪…ファイト# (2018年12月23日 10時) (レス) id: bd44181088 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すだひょん。 | 作成日時:2018年9月8日 16時

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