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二人きり ページ23

『…んっ。柔らかい…?ベットの上?なんで…』



私はすこし重だるい頭で目覚めた。
ここはどうやら保健室。
…でも、私たち期まで体育やってたよね?
そう思って服装を見てみるとジャージ。



「…あ、起きたか?」



後ろから聞こえた聞きなれた声に目を覚ました。



『に、西谷くん!?なっ…なんで…』


「なんか中原がお前が倒れたって教えにきてくれて、月島は授業に行くのでって」


『あ、そうなんだ…なんかごめん』


「大丈夫だ!次の授業数学で休みたかったし!」


『そうなんだ…』



西谷くんって確か勉強が苦手なはず…
休んでも大丈夫なのかな…?



「ごめんな?本当は月島の方が良かっただろ?」


『え?なんで…』


「…?お前ら付き合ってるんだろ?」


『…あ!そう言うことか…ってか、なんで知ってるの!?』



西谷くんは驚く私に目を丸くしていた。
私、言ってなかったよね?なんで知ってるんだろ…



「…縁下から聞いたんだよ」


『そ、そうなんだ…』


「それはいいとして!お前、熱出てたぞ?もう下がったか?」



そう言って近づいてきた。



『な、な、何を!?』


「何って、熱はかるんだよ」


『わ、わかりました…』



西谷くんはおでこ用の体温計を出して、私の前髪を少し上げて熱をはかり始めた。
腕は曲がっているのでその分距離が近い。
なんか、息がしずらい…



「お、終わった。えーっと…37.4か。さっきよりは下がったな」


『あ、ありがとう…』


「先生が骨折した子を送っていくって行っちゃって、もうすぐ帰ってくると思う」


『そっか…』


「…今日はとりあえず帰った方がいいかもな」


『え、でも!部活が…』


「ダメだ。その状態で色々動き回ったらまた倒れるし、谷っちゃんも潔子さんもいるから大丈夫だぞ?今日くらいは休め。」



西谷くんは私の手を握って私を説得する。
その言葉は少し強かったけど、私のことを心配してくれているとすぐわかった。



『…わかった。休む…』


「なんでそんな寂しい顔するんだよ。体調早く治せよ?俺、元気なAを見たいし!」



そう言って私の頭をポンポンして、笑って励ましてくれる。
…ずるいよ。なにそれ…
私の体温は君のせいで上昇していくばかり。









彼氏でもないのに、まだドキドキしている。

部屋にて→←の帰り



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パステル - ノヤっさん、超超超カッケーッスね!(最後バレー部に見られてたのか…どんな反応したんだろう?) (2021年7月25日 0時) (レス) id: 5ed0a03c5e (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 待った素敵過ぎる… (2019年9月8日 18時) (レス) id: df09ac0ca3 (このIDを非表示/違反報告)
kirakirahikaru0(プロフ) - 楽しくて素敵なお話でした。 (2019年5月26日 0時) (レス) id: 094bc50104 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - すごくおもしろいです!更新頑張ってください。 (2019年3月19日 17時) (レス) id: 8132db10df (このIDを非表示/違反報告)
夜久#LOVE - 更新頑張って♪…ファイト# (2018年12月23日 10時) (レス) id: bd44181088 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すだひょん。 | 作成日時:2018年9月8日 16時

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