谷地ちゃんとのお話 ページ3
今日も体育館は熱気がすごい。
みんな真剣な顔で汗でコートの床なんて滑りやすけなっている。
今はサーブ練習。
潔子ちゃんは烏養さんの隣に立ってボールあげに行ってしまった。
「おー！山口っ！サーブいい感じだぞ！」
「あ、あざっす！！」
西谷くんは山口くんのサーブをうけたあと、親指を立てて褒めていた。
西谷くんはいつも弱気な言葉を言わず、一生懸命だ。
そんな姿だからなのか目は自然に西谷くんに向かってしまう。
「んふふっ…」
『え、どどうかした？』
「いや、A先輩ってわかりやすいんですね」
隣で私と一緒に立って流れ玉をキャッチした谷地ちゃんがにっこり笑った。
『わかりやすい？って？何が？』
「…え、違うんですか…？」
『待って…話がよく…』
「私はてっきり、A先輩は西谷先輩のこと好きなんだと…」
『…なにそれ！？』
私はそんなことを言われたから、思わず西谷くんを見てみたらTシャツの襟で汗を拭いていてこっちをチラッと見て目が合ってしまった。
それでまた私の体温は上がってしまって思わず1歩下がった。
「おいっ！A！危なっ」
『えっ!?』
縁下くんの声が聞こえた頃にはもう遅かった。
私の足元にはバレーボールが落ちていてそれを踏んでしまった。
ズドンッ!!!!
『いったぁー…』
「思いっきり尻からいったな笑」
田中くんは転んだ私を上から見て笑った。
もう…そんな笑わなくていいじゃん…
「A大丈夫か？」
『あ、うん！さっき声掛けてくれたのにごめんね』
「いいって、俺も言うの遅かったし！」
そう言って縁下くんが手を出そうとしてくれていた。腰を抜かしてしまったからちょうど良かった。助けてもらおう。そう思った時。
「ん…」
『え。』
縁下くんの隣から手が伸びてきた。
顔を上げてみると見慣れた黒髪が逆立った西谷くん。首にはタオルを巻いて口元をタオルの端で隠しながら、片手を差し出してくれていた。
『うんっ…ありがとう』
「足、挫いてねーか？」
『なんとか、私怪我はあんまりしないんだよね！』
「そうか！そりゃーよかった！」
西谷くんはいつもみたいに少し加減しながら背中を叩いてくれた。
「宇原！大丈夫か？」
烏養さんは台から降りて駆けつけてきた。
『はい、大丈夫です。私の不注意です。中断させてすいません。続けても大丈夫です。』
「そ、そうか？じゃぁ、今度はレシーブ練だー！」
«おぉーす!!!!»
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パステル - ノヤっさん、超超超カッケーッスね!(最後バレー部に見られてたのか…どんな反応したんだろう？） (2021年7月25日 0時) (
レス) id: 5ed0a03c5e (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 待った素敵過ぎる… (2019年9月8日 18時) (レス) id: df09ac0ca3 (このIDを非表示/違反報告)
kirakirahikaru0(プロフ) - 楽しくて素敵なお話でした。 (2019年5月26日 0時) (レス) id: 094bc50104 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - すごくおもしろいです！更新頑張ってください。 (2019年3月19日 17時) (レス) id: 8132db10df (このIDを非表示/違反報告)
夜久#LOVE - 更新頑張って♪…ファイト# (2018年12月23日 10時) (レス) id: bd44181088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すだひょん。 | 作成日時：2018年9月8日 16時
