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桃side
なんで?どこにそんなドキドキしてんの?
青「たまにこうできるのがええやん」
「どういうこと?」
青「ふっ笑 お前、聞こえてるやろ笑」
流星にとって、胸に顔を埋める行為はあかんってこと?
このドキドキは滅多にできへんこの行為に対するものなの?
「……//」
流星の腕の中で顔を上げると、愛しそうに俺を見つめる瞳と目が合った
俺、この人に愛されてるんやもんな
未だにドキドキしてくれるくらい愛されてる
「な、なんやねんっ//」
青「かわええなーって笑」
俺の頬を撫でながらそんなことを言う流星
恥ずかしくなって目を逸らしたら、俺の髪に触れて
青「なぁ、ほんまにキスしたらあかん?」
ちょっとトーンを下げながら聞いてくる
「あかん」
青「ほんまに?」
「…ほんまに」
青「キスしたいんやけど?」
何度も繰り返される質問
俺の髪を耳にかけて、露わになった耳を優しく触れられたら
「い、一回だけ…」
ああ…負けた…
ずるいやん。耳に触るとか、低い声とか。
俺がその気になるようなことばっか仕掛けてきて
青「ふっ笑 よかった。キスしたかってん」
「あほ…」
青「望とキスできるならアホでもええ」
そう言って俺の後頭部に手を添えて顔を近づける流星
"ちゅっ"
優しく触れるだけのキスは一瞬で終わってしまった
こんなキス、物足りない…
「もう一回」
青「ええの?」
「もう一回だけ!」
青「ふはっ笑 かわいい笑」
こんな可愛くないお願いをしても、可愛いとか意味がわからん
でも触れる唇に愛が込められてるのはわかる
だからこそ、まだ足りないと思っちゃって
青「もう一回だけちゃうかったん?笑」
「うるさい」
青「ごめんって笑」
唇が離れても目を瞑り続ければ流星は察してくれる
もう一度だけ触れる唇
まだ目を閉じていれば、もう一度…
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作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時