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桃side


恥ずかしくなってソファーの方に逃げてきたけど


もう!流星、めっちゃニヤニヤしてるやん!!


あの人、ニヤニヤとか隠すの下手くそやねん!


ほんま、わかりやすい。余計に恥ずかしいっちゅうねん!


青「のーぞむ」

「…なに」

青「かわええ」

「なっ…//」


俺の隣に来たと思えば、ポンと頭に手を置いて言われる


あかん。心臓飛び出そうなくらいドキドキしてる。


あんなこと言うんやなかった。


今更後悔しても遅いけど…


青「なぁ、キスがダメならハグはしてもええよな?」

「は?」

青「禁止はキスだけやろ?」


ハグ…


確かに、それはあかんとは言うてへん


でもこの状況でハグとか恥ずかしすぎるやん!


で、でも…流星の胸に…


青「うおっ…!」

「…特別やから」


こんなこと言うてるけど、抱きつきたいと思ってた


だから流星の胸に飛び込んでやった


ふっと笑う声が耳元で聞こえて、流星の手が俺の背中に回る


優しくぎゅっと抱きしめてくれる流星の髪が俺の耳に少し触れる感覚


俺の肩に顔を埋めてるんかなって思うだけで胸がドキドキして


ああ。この腕の中が好きやな。


なんてことを思っては、胸がギュッと苦しくなる


「ずるかった…」

青「ん?」

「流星の胸に顔埋められるのずるい…」


立ったままハグしたところで俺は流星の胸に顔を埋めることはできへん


流星の胸に顔を埋めたいなら座ってる時か、寝てる時やないと


でもヒロインの子は流星よりも全然低い身長やから常に顔を埋められてずるい


青「身長差の話?」

「当たり前や」


こんな可愛くない言い方。流星はドキドキせぇへんよな。


そう思うけど、俺の耳に届く流星の鼓動は加速していく

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作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時

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