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第4話 ページ41

青side


土曜から大阪で舞台をやってるけど、今日は休演日


収録のために東京へ戻ってきたけど、楽屋にはまだ俺だけ


「もうすぐ来るかな」


俺が1番なんてほとんどありえへん


でも今日はどうしても早く着きたくてマネージャーにお願いした


たった1週間だけって言われるかもやけど、もう望に会いたい


毎日連絡はとってても、ドラマの感想は送られてこないし、見てるのかもわからん


きっと見てるはずやけど、嫉妬を表した連絡なんて望はしてこないから


"ガチャッ"


スマホをいじりながら待つこと数分


楽屋の扉が開いて、そこから入ってきたのは俺が待っていた人


桃「流星が1番なんて珍しい」

「望もやん笑」


最近は俺の仕事の都合で別々やけど、同棲してるわけやから望と俺は送迎が一緒のことが多い


だからこそ時計を見ればわかる。望がいつもより早く来たってこと。


「のぞむ」

桃「なに?」

「こっち来て」

桃「流星が来ればええやん」

「わかった」


ソファーに座る俺と、鏡の前の椅子に座ってスマホをいじる望


せっかく2人して早く着いたのに離れてたら意味ないやん


そう思って声をかけたけど、望からは来てくれない


だから俺の方から望の隣に座って、顔を覗き込む


桃「なんやねん」

「ドラマ見てくれたかなーって思って」


俺の問いかけにスマホを置く望


黙っていると思えば、ボソボソと口元は動いてて


桃「……かった((ボソッ」

「ん?」

桃「…てへんかった((ボソッ」


小声で呟かれる言葉に耳を傾けるけど、上手く聞き取れへん


でも望が何か本音をぶつけようとしてくれてるんはわかる


ドラマを見て何か言いたいことがあった?


なんやろう。4話ってどんな話やったっけ…

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作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時

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