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青side


この前の撮影でブーツを履いてたら望より背が高くなってることに気づいた


それが嬉しくて、ブーツを買い足してもうたってわけ。


ブーツを履いてデートに行けば望と並んでも俺の方が背高いし


彼氏らしく堂々と振る舞える気がする


桃「俺のために…?」

「望のためってか、自分のため?俺やって身長は気にしてる。俺の背が伸びればええのにって」

桃「…あほ」

「お互い気にしてるんやから、そんなに落ち込まんでええんやで。少しの工夫で変えれるし」


そう言うと、望の表情が少し明るくなった気がした


よかった。暗い望より明るい望の方が好きやねん。


桃「なぁ流星」

「ん?」

桃「ほんまに目移りしたらあかんで」

「せぇへんって」

桃「ほんまのほんまに!女優さんが可愛いからって、絶対にあかん。距離近いからってあかん。胸キュンシーン多いからってあかんの。」


俺の肩にグリグリと額を押し付けながら、"あかん"を連呼する望に


「じゃあ望も」

桃「…なに?」

「1人で誤解したらあかんで」

桃「え?」

「俺が女優さんを好きになったとか、そういう誤解を1人で抱え込むとか無しやから。少しでも疑ったら俺に教えて」

桃「教えたらほんまのこと話してくれるん?」

「当たり前やろ。目移りする予定なんて一切ないし」


嫉妬を素直に口にしろとは言わへん


でも1人で誤解されてすれ違うことだけはごめんや


もし誤解してるなら、その誤解はすぐに解きたい


「のぞむ」


名前を呼ぶ声に反応して顔を上げる望


そっと頬に手を当てて親指の腹で唇をなぞれば、恥ずかしそうにキュッと目を瞑る


"チュッ"


少し触れるだけのキス


ほんまはもっとしたいけど、ここで我慢せな明日も朝早いから。


望もそれがわかってるから唇が離れたらすぐに目を開けて少し俺と距離を取る

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作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時

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