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桃side
「流星はさ、覚えてる？」
青「望とのこと？」
「おん」
青「覚えてるよ。俺も初めてやったからな」
そうやない。俺が聞いてるのはドラマと同じで、俺が誘い出した…
青「望から誘われた日のこともな」
「へ…」
青「こっちはめちゃくちゃ我慢してるっていうのに、誘ってきて。ほんまに耐えるのに必死やった」
「…あほ」
ちゃんと覚えてくれてるんや
流星にとっても、あの日は思い出の一つって知れて嬉しい自分がいる
「ドラマの流星、めっちゃ我慢してる顔してた」
青「ドラマの俺って笑」
「ベッドの上で抱きつかれて、めっちゃ耐えてたやん」
そんな話をしてる間にちょうど具材を切り終えたから包丁を洗って
今日は時短のためにも炒め物やから後は火通して味付けするだけ
なんて思っていたらギュッと後ろから抱きつかれた
「流星？」
青「リアルの俺もそうやから」
「へ…？」
青「リアルの俺も、あんだけ耐えてる。というかあれ以上に我慢してる」
「っ……//」
流星の指が俺の唇に触れて胸がドキドキする
なに。急になんなん。どこでこの人のスイッチ入ったん？
青「望はちゃんと覚えてる？」
「な、なにが…？//」
青「俺が我慢してるって言ったこと。我慢してることも隠してんの」
「覚えてるけど？//」
青「ほんならよかった」
「なにがやねん！//」
青「こういうこと」
"ちゅっ"
「……！」
後ろから顎を掬われて、唇を奪われる
2話の最後のキスみたいにただ触れるだけ
でもちょっとだけ違う。
流星の右手が俺の腰をクルッと回転させて、そのまま引き寄せられる
体感的には15秒くらいかな。
長いキスが終わって、流星の手が腰からキッチンの台へと移動する
キッチンの台と流星に挟まれて身動きの取れへん俺
そんな俺を真っ直ぐ見つめる流星に
青「今も欲 情してる」
「っ……//」
青「めちゃくちゃ欲 情してるんやけど、どうしたらいい？」
「先週もしたやん！//」
青「それはそれ。今は我慢しろって？」
「それは…//」
先週はめちゃくちゃ久しぶりやった
それに比べて今日は約一週間ぶり
我慢しようと思えば出来るのにこの雰囲気はするやつや
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作者名：まかろん
| 作成日時：2023年10月1日 16時
