検索窓
今日:7 hit、昨日:73 hit、合計:39,534 hit

6 ページ36

桃side


"ガチャッ"


青「ただいまー」


また思い出に浸ってる間に流星が帰宅


慌ててテレビを消してエプロンを身につける


「ごめん、ご飯まだ作ってなかった」

青「全然平気やで」

「先に風呂沸かした方がええ?」

青「ううん。風呂は俺が準備するから望はゆっくりご飯作って?」

「ん。ありがとう」


あの頃を思い出してたらいつも手が止まってしまう


今日も、夜ご飯を作るの忘れてた


冷蔵庫を開けながら申し訳ない気持ちに。


疲れてるやろうにお風呂の準備を自分でさせちゃうなんて…


「あかんあかん。はよ作らな!((ボソッ」


頭をぶんぶん振って夕食の準備に取り掛かっていると、お風呂の準備を終えた流星が隣にやってくる


ここで他愛もない話を聞くことが日課やけど今日はちゃうみたい


「そんなに見られるとやりづらい」


ジーッと俺を見つめて何も喋らへん流星


今日は喋りたいことないんかなって思ったけど、そういうわけでもなさそう


青「なんか考え事してるやろ」

「え?」

青「ボーッとしてる」


特に考え事してるわけやないんやけどな


流星にはそう見えてたんかな


「別になんもないで」

青「ほんまに?」

「ドラマ見てたらご飯作り忘れただけ」


変に濁したら流星に心配かけるだけやから


正直に何してたか伝えると、なんか嬉しそうに笑ってる


よかった。本気で心配そうな顔してたから信じてもらえたみたい。


青「ふはっ笑 ドラマかー笑」

「嬉しそうやな」

青「ご飯忘れるくらい夢中になってくれたら嬉しいやん?珍しく素直に言ってくれたし笑」

「はいはい、素直やなくてすみませんねー」


これでも最近は素直なつもりなんですけどってことは黙っておく


俺が言わなくても流星はわかってるやろうし


青「3話って初夜の話やっけ?」

「してへんかったけどな」

青「まぁ、そうやけど笑」


俺の即答ぶりに流星が笑う


こいつ、俺が嫉妬してるんわかってわざと話振ってきたやろ


それでも憎めないのは、自分が決めたルールのせい


流星から話を振ってくれへんことには切り出すのも恥ずかしいからちょっとだけ感謝してる

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
277人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。