主演ドラマに嫉妬青×桃 (ページ34)

今日:42 hit、昨日:17 hit、合計:39,496 hit

4 ページ34

桃side

気がつけば、俺の視界には流星と天井だけが見えていた

青『男は我慢してるだけやなくて、それを隠してんの。まだまだ若くて、彼女側の望にはわからへんやろうけど』

『流星っ…』

青『彼氏が常に冷静やと思ったら大間違いやから』

"ちゅっ"

俺の髪を耳にかけた流星がゆっくりと近づいてきて俺の唇を奪う

一度やなくて、何度も重なる唇

いつもと違うキスに俺はついていくので精一杯やった

でも流星に身を預ければいい。流星は優しいから大丈夫。不慣れな俺でも、流星となら…

これでやっと俺も卒業。流星と大人の階段を登れる。

そう思っていたのに…

青『ん…今日はここまで』

『へっ…』

唇が離れて、コツンと額が合わさる

どういうこと？まだ服は着てる。触れられたのは手と髪と唇だけ。

こんなんえっちやないやん

『なんで…』

青『さすがに高校生には手出せへん』

『なんでなん。俺ら恋人やんか』

青『おん、せやで。でもあかん』

『意味わからん！俺は準備できてる！今日のために色々調べたんやで！？』

青『ほな、俺に面と向かって"怖くない"って言える？』

『え…』

青『望、初めてやろ？ほんまは怖いんちゃう？』

色々調べれば、初めては痛いって出てきて怖かった

でも流星となら大丈夫って思ってた。

だけど…

どのサイトを開いても"痛い"って文字が出てくるし、神ちゃんと淳太も最初は痛かったって言うから

"流星となら大丈夫"

それは次第に、自分に言い聞かせるような言葉になってた

怖くないかと聞かれたら、正直怖い

でも、これを乗り越えなきゃ流星とは一生…！

青『望が大人になるまで待ってるから』

『え…』

青『高校生に怖い思いさせるのは嫌やねん。望は俺の大切な彼女やしな』