主演ドラマに嫉妬青×桃 (ページ33)

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桃side

流星が風呂に入ってる間に流星の部屋へ移動してベッドの上に座って待つ

いつも着てる部屋着とは少し違う。若干肌けてる部屋着。今日のために神ちゃんと買いに行ってん。

流星と初めてを迎えたい。神ちゃんも淳太も、そして濵ちゃんも応援してくれてる。

なのに…

青『もう寝る？』

『……』

青『望？』

この男はなんも手出してこーへん。

それどころかこの日はキスも無し。

なんなん？俺とそういうことしたくないん？

黄『なんもしてこんかったら真っ正面から言うしかないと思うけど』

緑『せやな。流星は遠回りより近道の方が意外と良さそうな気もする』

ダメだった時のために2人からもらったアドバイス

できれば使いたくなかったけど、しゃあない

肌けてる俺を見ても、流星はいつも通り冷静やもん

お風呂上がりでも。ベッドに居ても。

なんの反応も無し。

真っ正面からぶつかるしか方法ないよな

『流星は俺と…えっち、したくないん…？』

青『え…？』

『俺ら付き合ってんのにキスまでしかしてへん。神ちゃんとか、淳太とか。もう何回もしてるって。俺の同級生やって卒業したって！』

パッと顔を上げた時の流星の顔は今でも鮮明に思い出せる

びっくりした顔。目をまんまるにした顔。

唾を飲み込んで上下に動いた喉仏も。

ちゃんと覚えてるくらい、俺の目は真っ直ぐ流星を見つめていた

『流星は俺とするのは嫌…？』

青『そうやなくて…』

『嘘つかんでええよ』

青『嘘ちゃうって。その…』

『だから嘘はええって』

俺が口にしても、流星はちゃんと答えてくれへん

それが答えなんやと思ってた

『男は我慢してるものって聞いたけど、流星はそんな素ぶり1ミリも無いやん。ほんまは俺となんかしたくないんやろ…』

涙が出そうになってギュッと手に力を込めた時、その手に流星の手が重ねられて

青『お前な。俺がどんだけ隠してると思ってるん？』

『へ…』

青『お前にバレないために必死やねん』

『りゅう、せい…？』

青『風呂上がりの彼女が、今まで見たことない部屋着を着てると思えば肌も出てて。我慢してるに決まってるやろ』

俺の瞳を捉える流星の目は見たことないくらい色っぽくて