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青side
「痛い痛い!ごめんって」
桃「…流星なんか嫌いや」
「え…」
桃「なんであんなカッコええ役なん。胸キュン台詞も、胸キュンシーンも多いし。女優さんとの距離近いやん」
「ふはっ笑 そういうことか笑((ボソッ」
桃「みんなが惚れてまいそうな役に選ばれる流星なんて嫌い」
青「でも俺が1番惚れててほしいのは望やで?」
まだまだご機嫌斜めの彼女を引き寄せて抱きしめる
俺の中でちっちゃくなった望のつむじにチュッと口付けを落とした
「俺にとって1番かわええのは望やから」
桃「…こんなデカい奴可愛くないやろ」
「もしかして、身長差気にしてるん?」
そう聞けばコクンと頷かれた
たしか、ヒロイン役が今日解禁されたんやっけ
随分前から嫉妬してる望が急に爆発したのはこれか。
30cm差ってSNSで投稿されてるもんな。
事前に相手を知ってた望も、それを見てさらに…って感じやったんかな
桃「俺の方が流星よりデカいの嫌や…」
「なんで?」
桃「背伸びしてチューとかしたかった。流星の腕の中にすっぽり収まりたかった。ちっちゃい方がかわええもん」
少し丸めてる体をもっと丸めてちっちゃくなろうとする望
俺やって彼氏やのに望より背低いんはちょっと…って思う
わずか3cmの差やけど気になんねん
でもな、俺の方が低いからこそ、望の照れた顔はよく見える
俯き加減で照れる姿が、ちょっと覗き込むだけですぐに見れるのは得やと思う
それに、わずか3cmの差やからこそ…
「デートのためにブーツ買ってんけどなぁ」
桃「え?」
「ブーツ履けば俺の方が背高いってことに気づいてん」
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作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時