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桃side
ゆっくりと唇が離れると、コツンと流星が額をぶつけてくる
「流星…?//」
額と鼻が流星のそれとくっつく距離
こんな至近距離やのに無言で居られると困る
「りゅうs…青「…あかんわ((ボソッ」
もう一度声をかけようとした俺の声に流星の声が重なる
しっかりと俺を捉える流星の瞳はさっきよりも色っぽくて
青「ほんまにあかん」
「な、なにがっ…//」
青「わかってるやろ」
俺の頬に触れてる大きな手が少し動く
親指の腹で俺の頬を愛しそうに撫でる流星
俺はそんな流星に言葉を失い、ゴクリと唾を飲み込むことしかできへん
青「惚れてる奴とこんなにキスするだけであかんのに、あんなことされたらもっとあかんくなるやろ」
"あんなこと"
それはきっと、首に手を回したことやと思う
青「もともとキスだけで終わらせられる気してなかったけど、ほんまにあかんくなったから」
"ちゅっ"
流星の右手が俺の後頭部に添えられたと思えば、また唇が重なる
「んっ…はあっ…//」
青「ちゅっ…ちゅ…」
さっきと違うのは、ただ唇を重ねるだけやなくて、触れては離れてを何度も繰り返してること
そして、息継ぎで開いた口には…
「んぅ…ぁ…//」
青「はあっ…ちゅっ…」
流星の舌が割って入ってきて、俺の舌を捕まえる
ついさっきのキスとは全く違う濃厚なキスに頭がふわふわする
そんな中でも、俺の頬を撫でる流星の左手は止まらなくて
心臓が飛び出そうなくらいにドキドキしている
でも、このドキドキに溺れたらあかん
流星は明日も朝から仕事やから
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作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時