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桃side


青「正直に答えて。嫉妬した?しなかった?」

「…した//((ボソッ」

青「ん?なんて?」

「し、した!したって言ってn…"ちゅっ"


まだ言い終わる前やったのに


流星が首を傾けて、強引に唇を奪ってきた


「っ……//」

青「……」


ほんまにドラマと同じ


ただ唇が触れてるだけ。軽く押し付けられてるだけ。


離れてはくっついてを繰り返すような、俺が知ってる長いキスとは違う


リップ音もしない静寂の中で、2人の鼻息と外の車が通る音だけが聞こえて


いつもより心臓の音もうるさく聞こえる


なにこれ。このキスってこんなにドキドキするん?


「っ……////」


ほんまに自然やった。ヒロインの子がやったみたいに、流星の腕をギュッとしてまう。


膝から崩れ落ちそうな身体。


力が抜けそうやけど、そこは流星とのキスに慣れてる身として耐えてみたい


でもそんなに簡単なことやない。


好きな人とのキスに、身体も心も幸せに溺れていく。


「っ……//」

青「……」


ゆっくりと崩れ落ちていく体


そんなことになっても流星はキスをやめなくて


ドラマのように膝をついたまま俺の口を塞ぐ


なんか…なんか悲しい…


普段から流星のキスは上手いけど、もっと上手く感じて


青「……!」


悲しいからちょっとだけ大胆に。


多い被さるようにキスをする流星の首に腕を回してみた


普段ならただの受け身だけど、今日だけ特別。


ああ、俺ってこんなに流星のこと好きなんやな。


ドラマに嫉妬して、いつもせぇへんことするなんて。


自分でも気づいてるんやで。


普段は素直になれへんくせに、ドラマ始まってからはちょっとだけ素直になってること。


流星が心変わりせぇへんように。目移りせぇへんように。


流星が俺の彼氏で居続けてくれるように必死やねん

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作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時

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