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桃side


青「望?」

「わっ…!びっくりした…」

青「どうした?大丈夫か?」


付き合いたての頃を思い出してたらボーッとしてたらしい


流星に名前を呼ばれて我に返ったけど、なんか俺の気持ちは懐かしいまま。


「流星は、今でも笑ってる俺が好き?」

青「おん。好きやで」


ストレートに言われるのは今も慣れへん


もう付き合って10年は経ってるんやけどなー…


歳を重ねる度に流星のこと好きになってるからかな?


こんなこと絶対に流星には言わへんけど!


青「なんかあった?」

「え?」

青「望がそんなこと聞いてくるの珍しいなーって」


自分から"好き"って言葉を聞き出すことなんてせぇへん


そりゃ、珍しいって思うか


「ドラマがキラキラしてたから」

青「ドラマ?」

「うん。ヒロインの子が楽しんでる姿、めっちゃキラキラしてた」


流星にも俺があんな風に映ってるんかなって気になってた


あの顔に似た顔してるところ、時々見るから


「ヒロインの子を見てる流星の顔が、本気で惚れてる人の顔やなって思った」


素直に伝えてみれば、流星が俺の頭にポンと手を置いて


青「望のこと考えてた」


なんて言うもんやから驚きが隠せへん


俺のこと…?なにそれ


青「望が大きな口開けて、目くしゃっとさせて両手叩いて笑ってるところとか、本気で楽しそうにしてるところとか」

「そんなん思い出してたん?」

青「そんなんって笑 俺にとっては、改めて望を好きやなって思う瞬間やで。この笑顔をもっと見てたいなって」

「っ……//」

青「望も、俺から見たらキラキラしてる。見惚れてまうくらいに輝いてるよ」

「なっ…// あ、あほ…////」

青「ふはっ笑 照れてる笑」

「うるさい!////」


優しくポンポンされて、顔が熱くなっていく


今でも変わらず愛を伝えてくれる流星には敵わない


俺も、改めて好きやなって思わされる瞬間


流星がこんなんやから、俺は流星をもっと好きになんねん

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作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時

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