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桃side


恥ずかしくて素直に返事はできんかったけど


青『OKってことやんな?』


そう聞いてくる流星に俺が頷いて、やっと俺らはカップルになった。


でも高一の俺と既に高校を卒業した流星では、歳の差が気になって…


天然で子供っぽさはあるにしても、優しい流星は大人の余裕があった。


そればかりが俺の目には止まって、俺も大人っぽくならなあかんって必死やった


そんな俺に流星は真っ先に気づいてくれて


『遊園地?』

青『行かへん?』

『…行きたい』

青『じゃあこの日空いてる?』


遊園地デート。2人で思いっきり羽を伸ばした。


ううん。流星が率先して楽しんでくれるおかげで、俺も一緒になって楽しめたというか。


『あー!楽しかったー!』

青『ふっ笑 よかった。望が楽しそうで』

『え?』

青『最近の望、なんか無理してそうやったから。心から笑ってるところ見れて、こっちまで笑顔になれた』


頭にポンと置かれたあの感覚も、俺を真っ直ぐ見つめる流星の優しい瞳も、ふわっと笑う流星の笑顔も、あの温かい低い声も


なにもかも全部覚えてる


青『無邪気に笑ってる望をずっと見てた』

『流星…』

青『そういう望を好きになった。だから無理しなくてええよ』

『っ……』


流星の年に近づこうとしなくていい


年下なりに。彼女なりに。


流星に甘えてもええのかも。


ありのままの自分でいてもええのかも。


初めての彼氏で自分を見失ってた俺を、流星が連れ戻してくれたんよな


まだ付き合ってたったの数週間やったのに、ほんまに流星は俺のこと見てくれてて


なんでもわかってくれたおかげで俺らは今も交際を続けられてる


全部、流星のおかげやなって。

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作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時

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