4 ページ23
桃side
恥ずかしくて素直に返事はできんかったけど
青『OKってことやんな?』
そう聞いてくる流星に俺が頷いて、やっと俺らはカップルになった。
でも高一の俺と既に高校を卒業した流星では、歳の差が気になって…
天然で子供っぽさはあるにしても、優しい流星は大人の余裕があった。
そればかりが俺の目には止まって、俺も大人っぽくならなあかんって必死やった
そんな俺に流星は真っ先に気づいてくれて
『遊園地?』
青『行かへん?』
『…行きたい』
青『じゃあこの日空いてる?』
遊園地デート。2人で思いっきり羽を伸ばした。
ううん。流星が率先して楽しんでくれるおかげで、俺も一緒になって楽しめたというか。
『あー!楽しかったー!』
青『ふっ笑 よかった。望が楽しそうで』
『え?』
青『最近の望、なんか無理してそうやったから。心から笑ってるところ見れて、こっちまで笑顔になれた』
頭にポンと置かれたあの感覚も、俺を真っ直ぐ見つめる流星の優しい瞳も、ふわっと笑う流星の笑顔も、あの温かい低い声も
なにもかも全部覚えてる
青『無邪気に笑ってる望をずっと見てた』
『流星…』
青『そういう望を好きになった。だから無理しなくてええよ』
『っ……』
流星の年に近づこうとしなくていい
年下なりに。彼女なりに。
流星に甘えてもええのかも。
ありのままの自分でいてもええのかも。
初めての彼氏で自分を見失ってた俺を、流星が連れ戻してくれたんよな
まだ付き合ってたったの数週間やったのに、ほんまに流星は俺のこと見てくれてて
なんでもわかってくれたおかげで俺らは今も交際を続けられてる
全部、流星のおかげやなって。
277人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時