6 ページ17
青side
嫌という望を無理やり俺の方に向けて腕の中に閉じ込める
伝えるならちゃんと正面から伝えたいから。
でも、その前置きは恥ずかしくて抱きしめたまま
「望のことは俺が1番よく知ってるよ」
桃「へ…」
「12歳の頃から一緒やからな」
望が言ってほしいとお願いしてきた台詞はもう少し後。
望としては、前置きなんていらんのかもしれない
でもあの台詞を見た時に、ふと思ってん
12歳の望のそばにずっとおったのは俺やなって。
だからこそ、俺は誰よりも望を知ってると言い張りたい
「他には甘えん坊なくせに俺にはツンツンで。でもほんまは俺のこと大好きで。寂しがり屋の嫉妬魔やのに強がって」
桃「りゅ、流星…//」
「泣き虫やけど我慢しようとして。俺の前と、他の人の前やと全然違う望のことが…」
桃「……////」
「…俺は好きやで」
どんな望も俺は好きや。
天邪鬼な望が。時々素直な望が。
俺は大好きやねん。
桃「お、俺がお願いしたのはそこやない//」
「はいはい笑 わかってるって笑」
桃「あほ…//」
体を離せば真っ赤な顔を隠すように俯かれる
そんな望の頭にそっと手を置いて
「こんなお前、愛せるの俺しかいないんやから」
桃「っ……////」
「せやろ?」
桃「ひ、一言余計!!台詞のままでよかった!////」
さすがに頷いてはくれんか笑
でも…
桃「…これからも愛して//((ボソッ」
「ん?」
桃「な、なんでもない!////」
俺に愛されたいと思ってる望がかわええから
頷いてくれなくてもええかなって。
まぁ、本音を言えば、"俺も愛してる"とか言ってほしかったけど笑
照れ屋な望に、そんな高望みはできへん。
こんなかわええルール作ってること自体が珍しいんやから
277人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時