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桃side
青「…望が言うなら」
「え?」
青「望が言うならメンバーに戻ってもええよ」
うそ…
流星は"嫌"って言うかなって思った
俺が思ってる以上に俺のことが好きとか言うし、拒否するかなって
でも、案外あっさり受け入れるんや…
自分の想像とは違う反応に胸がチクリと痛む
「…直してほしいところとか聞かんねや」
青「望が別れたくなるほどあかんところってことやろ?それって、直そうと思っても直せへん俺の癖なんかなって」
「流星…」
青「望のこと縛り付けたくないから、メンバーに戻るけど」
そこまで言って、流星は一度大きく深呼吸をした
そのせいで何を言われるのかと身を構えてしまう
青「俺は望のこと、ただのメンバーとは思えへんから」
「え…」
青「好きな人やから。ただのメンバーには戻っても、恋愛的な目で望のこと見てるから。気をつけてって忠告だけしとかな笑」
優しく笑って、食事を再開させる流星にポロリと涙が溢れた
お別れをすんなりと受け入れたんやないんや。
俺のために、無理やり受け入れてくれたんや。
青「うん!美味い!…って、え!?望!?」
「んぅ…泣 ごめんっ…ごめん、流星っ…泣」
青「え!なんで泣いてるん!?別にええんやで?しゃあないやん。な?」
流星は何かを勘違いしてる
俺が謝ってるのは別れを切り出したことっていうより
「嘘っ…嘘ついて、ごめんっ…泣」
青「え?」
「メンバーに戻りたいとか嘘やからっ…泣 もうっ、あほ…!泣」
青「わ…!え、どういうこと?」
嘘をついたことを謝りながら、優しすぎる流星にギュッと抱きついてやった
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作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時