【銀魂】先生と呼ばせてください (ページ33)

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先生と帰還1 ページ33

｢それ、やっぱり本当なんですか。虚がまだ生きてるって｣

｢やっぱり……？万事屋お前、どこで確信してやがったんでィ｣

｢先生が……先生が不穏な動きをしてたから。先生は何も言わなかったけれど｣

｢先生見つけたアルか、新八｣

神奈ちゃんなんて、分かりづらい方法を使って戻ってきた神楽ちゃんは、先生の無事を聞いて僅かながらも喜んでいるようだった。

｢虚、松陽、今はそのどれでもないかもしれませんが、彼はまだ生きています｣

｢先生！｣

｢こんにちは神楽ちゃん、久しぶりですね｣

｢先生、私何も出来なかったアル。定春助けるって地球を出たのに、何も……｣

｢私は戻ってきてくれただけで嬉しいです。それに、そろそろ、本格的にあの悪ガキ達が動き出す頃かもしれませんから｣

先生はいつも通りの笑顔でそう言った。

銀さんは1度世界を滅ぼしかけた虚を、吉田松陽先生を救うために、世界を敵に回すことになるかもしれないから、たった1人で動いたのだと僕は思った。

先生も、また義務だとか何とか言って、1度世界に捨てられた存在であるのに、世界を守ろうとし、今度は自分から世界を敵に回していたのだ。

僕は考えた。心から大切な人が、世界の敵になってしまったら、世界を護る為に戦うか、世界を敵に回して信じるか。でも、それでも会いたいと思うだろうということだけは確信できた。