束縛愛 (ページ25)

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～A～

学校に行くと案の定、火傷のことが広がっていた

ずっと隠し通せるとは思ってはなかった

私のことを存在していない幽霊とでも思ってくれていたら、そこそこ平穏に過ごせると思う

気味の悪いもの、触れたくないものには距離を置いていればいいのに

いずれはバレるはだろうと覚悟はしてたけど……

男子生徒｢ほら、見せろよ」

教室に入ると一回も話したことのない男子にいきなり押さえつけられて前髪を上げられた

男子生徒1｢うげぇ。気持ち悪っ」

女子生徒｢本当気持ち悪い」

うん。大丈夫

その手の言葉は散々言われ、もう慣れた

あの頃と比べたら傷つかない

傷つく心がなくなったと言ったほうが正しいのかも

エリカ｢みんなそんなこと言ったらダメよ。きっと何か事情があるんだから」

どうしてこの人は庇ってくれるんだろう

優しくしたって私には何も返せない

エリカ｢そうだ。これを機に友達になりましょ？」

｢あ、はい」

空気的に嫌とは言えない

友達とか、欲しいと思ったことない

エリカ｢ちょっとお話ししましょ。2人で」

カバンを置いて、屋上に連れていかれた

．

エリカ｢今日の放課後、時間ある？」

｢放課後……」

買い物して、ご飯作るから

｢ごめんなさい。用事があって」

エリカちょっとでもダメ？Aちゃんにどうしても会いたい人がいるの」

そういうの苦手だ

でも、断ったら後々面倒なことになりそう

ちょっとだけならいいよね？

ちゃんと連絡したら大丈夫だよね？