束縛愛 (ページ13)

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～翔～

家につく頃には雨はすっかりやんで、綺麗な星空が暗い夜道を照らしてくれた

家の電気はついてなくて、みんなはもう寝てた

そっとドアを開けて物音たてないようAをバスルームに案内した

翔｢服は俺のでいいかな」

Aは小柄で背も小さいし上の服だけで十分事足りる

翔｢じゃあ先入ってて。俺もすぐ行くから」

｢……？」

Aの顔はなんで？と疑問系じゃなくて、ただ純粋に驚いてた

翔｢変な意味じゃないよ！！？ほら、もしAちゃんがシャワー浴びてるときに、メンバーの誰かが見に来て俺がここにいたら変でしょ！？でも一緒に入ってれば怪しまれないし……」

俺の必死の説得？にAは納得したようだった

バスタオルと着替えを用意して腰にタオルまいて浴室に入った

翔｢どうしたの？それ」

外では全く気付かなかった

Aの顔に火傷があること

虐待、にしては身体に傷はない

顔だけってことは事故かな

｢何でもない…」

あからさまに目線を逸らしてきた

少し泣きそうな顔が可愛くて

でも泣くところなんか見たくなくて

小さな体を抱き寄せた

翔｢ここにいなよ。俺が守ってあげるから」

冷たい“何か”が俺の胸を流れる

それさえも気のせいだと思い抱きしめる力を強めた

．

以上、回想おわりby.翔