束縛愛Part4 (ページ2)

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〜翔〜

Aがいるだけで家の中が明るい

物理的じゃなくて雰囲気が

美味しそうにケーキを食べる姿を見てると、もっとあげたくなる

翔｢俺のも食べる？｣

｢いいの？｣

翔｢もちろん｣

あーんすると、迷いなく食べた

ほんっと可愛いなぁ

休む間もなくあーんを続けると、俺の皿からケーキはなくなった

潤｢そんなに美味しいなら俺のもあげる｣

さっきまで1個だけなんて言ってたくせに

潤｢A。ついてる｣

口の端についたクリームを舐め取った

それが挑発されてるような気がした

翔｢そういえばA。ただいまのキス。してない｣

若干、拗ねた感じで言ってみると、小さく笑いながらも唇を重ねた

甘いキスに頭の中がとろけて体が痺れる

これまでの日常が戻ってきたんだ

もう一度、今度は俺からしようとすると、松潤がAの腕を引いてそのままキスをした

翔｢((ﾑｶ｣

絶対わざとだよな

確かにキスはルールだよ

だから松潤がしたって何の問題もない

でもさ！！

今のは空気読むとこじゃないかな！？

俺がキスしようとした瞬間を狙うなんてどうかと思う

｢ところでさ。ずっと気になってたんだけど。何でこんなに散らかってるの？｣

潤｢それは翔さんが、ね……？｣

翔｢ちょっと……むしゃくしゃしてて｣

｢だからって物に当たったらダメだよ｣

翔｢ごめんなさい｣

潤｢いやー。女子高生に説教される櫻井翔って面白いね｣

翔｢言っとくけど、止めなかった4人も同罪だから｣

潤｢罪は軽いと思う。だってあの翔さんを止めようものなら、絶対怪我させられてるからね？｣

翔｢そんな酷くなかったろ｣

潤｢この有り様を見てよくそんなこと言えたね｣

翔｢う……｣

そりゃ確かに、まぁ……少しぐらいは、やりすぎたと思わなくもなくはない

翔｢素直に謝ったから今日は俺と寝てくれるよね｣

潤｢は？俺だって寝たいんだけど｣

翔｢早い者勝ちだし｣

潤｢ジャンケン。ジャンケンで決めよう｣

翔｢絶対嫌っ！！｣

｢あのさ。口出しして悪いんだけど、3人で寝るのはダメなの？｣

翔/潤『…………』

翔｢その手があった！！｣

潤｢A超天才じゃん！！｣

どっちかだと喧嘩になるのなら、どっちもにしたらいいんだ

なんでそんな簡単なことに気づかなかったんだろう

ベッドは狭いから、ここで雑魚寝みたいな感じで寝ればいいや

散らかった物を適当に寄せればスペースも出来る