束縛愛Part4 (ページ23)

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〜翔〜

翔｢俺が助けてあげるからね｣

Aを抱き上げて(お姫様抱っこ)部屋に上がる

今日は俺とAの2人きり

誰の邪魔をされることもない

ベッドに下ろして馬乗りになると、Aの顔がよく見える

まだよく状況が掴めていないAに、普段ならしないような大人のキスを繰り返す

斗真のせい(おかげ)で、これから俺がすることを分かったようで

手を下に伸ばせば、拒絶するかのように泣くから……

俺は初めてAに対して苛立ちを覚えた

翔｢斗真のことは受け入れたのに、俺を拒絶するっておかしいよね？｣

俺と斗真は似てる

だからAに泣かれたら、絶対に手は出せない

にも関わらず、斗真はAと、そういう行為をした

つまりAは斗真を受け入れた

そんなの許さない

翔｢あーー、ヤバっ。A、可愛すぎ｣

顔を真っ赤にしながら口を手で覆うとか

翔｢ダメだよA。可愛い声、聞かせて？｣

手と手と絡めて、愛し合う時間は何者にも変え難い

引かれた線を超えてしまうと、もう何も怖くない

斗真に付けられたら痕を上書きするように、何度も何度も赤い印を付けて、最後に首筋にも誰の目にも映るように濃く咲かせる

翔｢A？大丈夫？優しくしたつもりだったんだけど｣

乱れた髪を直すと、茹でダコみたいに真っ赤になったAが布団にくるまった

ああーもう、その反応。可愛いんだって

めちゃくちゃ俺のこと意識してくれてんじゃん

幸せを通り越した幸せって、なんて言うんだろ？

至福？んー、なんか違うな

えーーっと、ほら、あれよあれ

幸甚(こうじん)！

※何よりの幸せ、この上ない幸せ、幸せに思うこと

翔｢A。これで火傷のこと、教えてくれるよね？｣

･

ソファーに寝転んで天を仰ぐ斗真は笑っていた

斗真｢翔くん。早くAに嫌われないかなぁ｣

斗真はAを手放したわけではない

一時的に帰したにすぎない

何を捨ててでも、何を犠牲にしてでも、Aだけを想い愛してきた

片時も、それこそ大袈裟に言ってしまえば1秒だって忘れたことはなかった

そのAが櫻井の元に帰りたいと言えば願いは叶える

だがもし、Aの意志で斗真の元に来たのなら……

それは斗真がAを縛るわけではなくなる

そのために昼間、わざわざ挑発的なことを言って櫻井を煽ったのだ

斗真｢早く帰ってきてね。可愛い可愛い、愛しい俺のA｣