幼なじみに依存されてます【虎杖悠仁】

９４話　バンジー ページ47

「じゃあ、虎杖にバンジーさせましょうよ！紐なしで！！」



「殺す気？？」



今めっちゃ物騒な言葉が聞こえた気がするな……ってか恵も止めて？？



「……ハァ。ビニール紐ならあるから、やるならそれ使え」



恵の裏切り者ーーっ、って叫びたかったけど、周りの目もあるのでやめておいた



「え？？みんな乗り気？？俺死ぬの？？」



「……やるなら私もついてく」



私のその発言に、え？という声が三つ重なった。すごい、ハモってる←



「いやいやいや、天音にそんな危ないことさせるわけないじゃない！こんな時こその虎杖よ！」



「流石に危ないと思うが……」



「そうだよ天音！やめよ！！」



悠仁はまだわかる。けど、二人はそれを悠仁にさせようとしてるんだからね？？それに、万が一紐切れても、私の術式ならクッション型にするから問題ないし



「絶対ついてく。やるならはやくしよ」



結局、私は悠仁とグルグル巻きにされて落っこちたよ。野薔薇が、距離近い……とか言ってたけど気にしない



「うぎゃあああああ！！」



「っちょ、天音めっちゃ叫んでる」



「君も一緒に落ちてるはずなのになんでそんなに笑ってるの？？？」



ちなみにこれ、めっちゃ早口。舌噛むかと思った



「引き上げるわよーー？生きてる？」



野薔薇の声が上から聞こえてきたので、生きてるーーー、とだけ返しておいた



「……結局何も起こらなかったわね」



「うーん、私があんなこと言ったからだし、ゴメンね」



「いいのよ！天音が言わなくても多分私が言ってたし！」



野薔薇にフォローしてもらった。ホントにやさしいな、野薔薇は。それが悠仁たちにも向くようになってほしいけど……



「釘崎、こっちも紐解けた」



そう言う恵の横には、サンキュー、と言う紐が解けた悠仁がいた。まとめて巻かれていたはずなのに、なぜかというと、まず野薔薇がナイフで一度切ったのだ。こう、私と悠仁の間をスパーン、って


その切れた紐も取ってもらい、しゃべっていると橋の調査をしていた新田さんが戻って来た



「とりあえず、お昼にしましょっか！」



新田さんのその言葉で、私たちは近くのコンビニへと向かった

【番外編】※短編集作ったらそっちに入れるかも→←９３話　八十八橋

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