83話 大浴場みたい ページ35
「へー、あんたたちにそんなことが」
「ほとんど忘れちゃってたけどねー……」
あと、話の前半は悠仁も知らなかっただろうし。
「ってかそれ小学生のころの話じゃない!!なんの説得力もないわよ!」
「そう言われても……」
「おー!んじゃおやすみ!釘崎!」
「話を聞け!!」
もう悠仁は私の部屋の前にいる。私も鍵を開けて中に入る
「変わってない!」
「内装はだいたい前の家のと同じだからね」
私の部屋は、きっぱり言ってしまえば物が少ない。別にミニマリストとかではないが、何を買えばいいかわからなくて結局家具類はほとんど買っていないのだ
「ソファは買ったんだ」
「このソファかわいいでしょ?一目ぼれして買った」
なんだよそれ、と言いながら笑っている悠仁。これだけでも夢みたいだ。私だって最初は本当に死んでしまったと思っていたのだから
「ちょっと待ってて、布団敷くから」
流石に先生も同じベットで寝ろとは言わなかった。ちゃんとふとんを用意してくれていたのだ
「よい、しょっと」
「あ、俺も手伝う!」
「ありがと!」
結局ふとんは悠仁に敷いてもらい、そのまま悠仁は寝っ転がってしまった
「お風呂入ってから寝てねー」
「はーい」
そのまま私は寮のお風呂に向かう。すると、もうそこには野薔薇と真希さんがいた
「野薔薇!真希さん!」
「おー、天音」
私が手をふると、真希さんも手をふり返してくれた。そのことがうれしくて、私も笑顔になる
「天音!大丈夫?虎杖に変な事されなかった?」
「野薔薇は心配しすぎ。大丈夫だって」
「めずらしいな、いつもは部屋の風呂ですませてんのに」
「いや、部屋には悠仁がいるんで」
「あー、そういうこと」
そんな会話をしながら、湯船につかる。部屋にはシャワーしかついてないんだよね、ボロいから
「なんか大浴場みたいですね」
「大浴場がこんなにボロくてたまるか」
真希先輩らしいするどいツッコみだったけど、こんなほのぼのした時間が大好きだ。いつまでもこんな感じだったらいいのに、と思うが呪術師という仕事をやってる以上、そんなことはずっとは続かない
それでも、今のこの時間がずっと続けばいいのに、と思ってしまうのはしょうがないと思う
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天泉(あまみ) - まちゃ。さん» まちゃ。さん、コメントありがとうございます!おもしろいので出してみたいですね……、もしよかったら、ライバルキャラを誰にするかアドバイスしていただけるとうれしいです!呪術廻戦のキャラにするか、オリキャラにするか、などでもいいので! (2022年8月17日 11時) (レス) id: 5384ba1270 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - 誤字りました (2022年8月16日 15時) (レス) id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - あ…すみません!コメント失礼します汗まだ更新されるてましたね...! (2022年8月16日 15時) (レス) id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - ゆうじ君に夢主ちゃんをめぐって、ライバルとか出して欲しいです...終わってるけど…。 (2022年8月16日 15時) (レス) @page25 id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
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