62話 初耳 ページ13
「あのー、これ…見方によっては、とてもハードないじめなのでは……」
「私も、なんか罰ゲーム感……」
「うるせえ、しばらくそうしてろ」
野薔薇がめずらしくつめたい!っていうか、今の状況は、悠仁が葬式にあるような額縁を持って正座させられていて、その上で、私が、『私は、悠仁が生きてることを黙ってて、みんなをだましてました』と書かれた板を首からかけられている
罰ゲーム感がすごい。ってかなんで私は悠仁の膝の上に乗っけられてるんだろう
「まあまあ、事情は説明されたろ?許してやれって」
「パンダがしゃべった?!」
「しゃけしゃけ」
「なんて??」
「狗巻先輩は呪言師だ。言霊の増幅・強制の術式だからな。安全を考慮して語彙絞ってんだよ」
困惑している悠仁に、恵が説明してあげている。え、狗巻先輩そんな術式だったんだ、初耳←
「なんで天音まで初耳って顔してるんだよ」
「え、だって初耳だもん」
「明太子、高菜?(教えてなかったっけ?)」
「はい、なのでこれで初めて知りました」
普通にそんな会話をする私たちを見て、ポカンとする悠仁。ん?なんかおかしなことしたかな?
「なんで言葉わかんの?」
「え、なんかわかんない?普通に」
「え?」
「え??」
困惑する私と、さらに困惑する悠仁。もはやカオスだ
「天音はなんか最初からわかってたしな」
「それがホントに謎ですよ……」
真希先輩と野薔薇がなにか話しているが、なんでこうなったのか分かるなら教えてほしい。切実に
「えっと、じゃあ狗巻先輩が「死ね」っつったら相手死ぬってこと?最強じゃん」
急に話が戻ったな。まあ、あの空気いやだからいっか
「そんな便利なもんじゃないさ。実力差でケースバイケースだけどな。強い言葉を使えばデカい反動がくるし、最悪自分に返ってくる。語彙絞るのは棘自身を守るためでもあんのさ」
パンダ先輩が説明する。最強ってわけじゃないけど、極めれば最強になりえる強い術式だな、と思った
「ふーん」
「で、なんで先輩はしゃべれんの?」
「んー、なんでだろ。そもそも人じゃない気が……」
「
「いいんだよ、棘のはそういう次元じゃねーから」
なんかもういいかな、と思って、悠仁の膝から下りる。すると、真希先輩が思い出したように言った
「んなことより、屠座魔返せよ。悟から借りたろ」
その言葉に、悠仁がサッと青ざめた。あれ、そういえば見かけてないな……
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天泉(あまみ) - まちゃ。さん» まちゃ。さん、コメントありがとうございます!おもしろいので出してみたいですね……、もしよかったら、ライバルキャラを誰にするかアドバイスしていただけるとうれしいです!呪術廻戦のキャラにするか、オリキャラにするか、などでもいいので! (2022年8月17日 11時) (レス) id: 5384ba1270 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - 誤字りました (2022年8月16日 15時) (レス) id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - あ…すみません!コメント失礼します汗まだ更新されるてましたね...! (2022年8月16日 15時) (レス) id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - ゆうじ君に夢主ちゃんをめぐって、ライバルとか出して欲しいです...終わってるけど…。 (2022年8月16日 15時) (レス) @page25 id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
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