61話 楽巌寺学長 ページ12
「おまたー!」
そんなことを言いながら、五条先生が台車をものすごい勢いで押してきた。ん?悠仁は?今日お披露目って言ってたのに
「やぁやぁ皆さんお揃いで。私、出張で海外に行ってましてね」
「急に語り始めたぞ」
するどいツッコみが飛んだが、五条先生は全く聞いてないようで、なにかを京都校の人たちに配り始める
「はい、お土産。京都の皆には、とある部族のお守りを。歌姫のはないよ」
サラッときれいな先生のことハブったぞ、この人!というか、きれいな先生は歌姫先生って言ったんだ
「いらねえよ!」
一気に口が悪くなった歌姫先生。仲いいのかな?
「そして東京都の皆にはこちら!」
「ハイテンションな大人って不気味ね」
「たしかに」
野薔薇の言葉に私も同意する。うーん、なんか嫌な予感しかしないのは気のせいだろうか
「故人の虎杖悠仁君でぇーっす!」
「はい!おっぱっぴー!」
悠仁が急にそんなことを言って箱から飛び出してきた
サプライズってこのこと??あ、野薔薇たちのリアクションは……そう思って隣を見ると、全く喜んではいなかった。逆に、まるで幽霊でも見るような視線を向けている。うん、サプライズ、失敗だね
「悠仁ーー」
私がそう話しかけたのだが、悠仁は、野薔薇たちや京都校のみなさんを見ては、えーー?って顔をして固まっている。うん、これは重症だ
「宿儺の器!?どういうことだ……」
唯一反応したのが知らないおじいちゃんとは。悠仁、ドンマイ。ってか悠仁を宿儺の器って呼ぶなよ
「楽巌寺学長ー!いやー、良かった良かった。びっくりして死んじゃったらどうしようかと、心配しましたよ」
「糞餓鬼が」
五条先生があおると、楽巌寺学長?という人は、明らかにキレた。ふつうにこわいな、この人
「悠仁、思ってた反応と違ったね」
「あ、ああ……」
悠仁はまだ放心状態。っていうか、先生はなんか泣き笑いとか言ってたけど、やっぱり適当だったか。先生の言葉は信用しちゃいけない、と実感した
「おい」
野薔薇がものすごい顔で悠仁が入っている箱を蹴った。うん、こわいよ、野薔薇サン……こっちまで睨まないで……
「あ、はい」
「何か言うことあんだろ」
野薔薇は、急に私を引っ張って、悠仁の隣に立たせた。うん、これ、私にも言ったな。そう思い、悠仁と顔を見合わせる
「「黙ってて、すんませんでした!!」」
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天泉(あまみ) - まちゃ。さん» まちゃ。さん、コメントありがとうございます!おもしろいので出してみたいですね……、もしよかったら、ライバルキャラを誰にするかアドバイスしていただけるとうれしいです!呪術廻戦のキャラにするか、オリキャラにするか、などでもいいので! (2022年8月17日 11時) (レス) id: 5384ba1270 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - 誤字りました (2022年8月16日 15時) (レス) id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - あ…すみません!コメント失礼します汗まだ更新されるてましたね...! (2022年8月16日 15時) (レス) id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - ゆうじ君に夢主ちゃんをめぐって、ライバルとか出して欲しいです...終わってるけど…。 (2022年8月16日 15時) (レス) @page25 id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
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